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イタリア料理研修日記

20 Marzo 2002




第1回 24歳、コックとしての出発!





増渕 友子



私は現在、イタリアのマルケ州、モンテコーザロという小さな町にあるリストランテで働いています。Ristorante DUE CIGNI(ドゥエ チーニ 2羽の白鳥)という店です。もともとはict* の研修生として配属されたのですが、現在は一従業員として仕事をさせてもらっています。(*ictイーチーティーの研修については本文最後に案内があります。)

イタリアに来て1年4ヶ月ほどの月日が過ぎました。この国に於いて見るもの、食べるもの、体験すること、自分の中に刻みつけるべき物事は計り知れなく、今の暮らしはまだまだ続くことになりそうです。

私のコックとしてのスタートは、24歳からでした。語学系の短大を卒業し、アパレルメーカーに就職した私が、何故コックに転向したのか。理由は単純、とにかく料理が好きだったからです。暇さえあれば友人を招いて料理をしていました。よく作っていたのが、オリーブオイルやバルサミコ酢やパスタを使った、どことなくイタリア風な料理でした。そうしているうちに自然に、大好きな料理を仕事にしたい、イタリアの料理を自分の目で見たい、イタリアの厨房で働いてみたい、と思うようになりました。そして或る時、たまたま本屋で見かけた専門誌の中に、イタリア料理留学の特集記事を見つけました。日本人の研修生をイタリアのリストランテへ送るいくつかの研修機関が紹介されていました。イタリアでは、ベルリンの壁崩壊以降、外国人の労働ヴィザの取得が難しくなり、日本人コックが修行のために働くことも法的には困難であるらしいので、近年そういった研修が行われているということも書かれていました。それを読んだときに、そうか、こうやって行けばいいんだ!と思い、実現に向けて行動開始することを決めたのでした。

まずは必要不可欠なこと、貯金とイタリア語の勉強を始めました。語学は1年ほど学校に通い、そこで基礎的な文法は大方勉強しました(実際イタリアに来て、生活可能な最低レベルの語学力でしたが…)。そして仕事を辞め、自宅に近い東京都町田市のレストランで働きはじめ、調理師学校の夜間部にも通いました。昼仕事、夜学校と忙しい日々を送りましたが、朝から晩まで大好きな料理が出来る、私にとっては非常に充実した幸せな毎日でした。そして学校も終了し、いよいよイタリアに出発するにあたり、ict のイタリア料理長期研修の第8期に参加することにしました。私が ict を選んだのは、イタリアの郷土料理に触れ、学ぶという方針を色濃く感じたこと、研修の最初の時期に、各地方の食材や料理を巡る2週間程の旅行があること、期間が1年間と長かったこと(その後も居続けてますが)、そんな理由からでした。

そして、2000年10月18日。最寄りの駅前から成田空港行きのバスに乗りました。別に不安だったわけでも、家族友人との暫しのお別れが悲しかったわけでもありませんでしたが、もう後には引けないんだ、私の挑戦が、夢が、このバスと共に走り出した、そう思ったら涙がこぼれてきました。そして、成田空港に ict の8期生22人が集合したのです。

 




プロフィール

増渕友子:神奈川県立外語短期大学卒。アパレルメーカー退職後、コックを目指して厨房での仕事を始める。服部栄養専門学校夜間部調理師科卒業後、ictのイタリア料理長期研修に参加。現在イタリア、マルケ州モンテコーザロに滞在中


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