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8 February 2001

ローマ子育て日記 その9


〜 マルコに至る長い道2 〜

のき しのぶ



photo
ローマ市 レジーナ・エーレナ産婦人科病院



ローマは子供の頃から夢見ていた街。言いかえれば私の幼い頃からの幻想を形にした 場であり、実際に住めると分かった時、現実のローマと体当たりせねばならぬことを 思うととても怖かった。特に心配だったのは医療制度の質。制度の充実しているミラーノにおいてでさえ、切迫流産と診断されてもすぐに手術してもらえなかった。自力で流産したのは今となっ ては自慢話の一つなのではあるが。

再び妊娠してからは今度は公立の産院に通わず個人開業医にかかろうとに決めた。イ タリアの国民保険制度は妊娠した場合、合計3回の超音波検査、血液検査などの定期 検査が無料になるので検査はなるべく公立の施設で行うようにした。

最寄の国立眼科病院の採血センターに初めて足を踏み入れた時には頭がくらっと来 た。狭い待合室はその半数以上がお年寄りの、40人以上の患者でひしめいていた。 しかもクローゼットのような採血室はたった一つ、担当の看護士もたった一人。 番号札を見ると何と70番代。コウモリのような顔をした小柄な看護士が頭を突き出し、 31番さんどうぞ、と叫ぶ。口元にすわっていたおばさんが私の狼狽を察したのか、 妊娠しているのかと聞き、そうですと答えると席を譲ってくれた。

12週目になって再び出血と腹痛に襲われ、自宅付近の産婦人科病院に急患で入る。 19世紀末の建物の内部は薄暗く、診察室の高い天井の大きなひびがやたらと気に なった。しかしデカダンな内部とは対照的にスタッフは意外と充実しており、ミラー ノでは忘れかけていた南部イタリア人特有の温かみにも触れたようが気がした。

この産院で知り合った産婦人科医の一人が気に入り、しばらく通う。国民保険制度で は2回以上流産した場合、原因をつきとめるための様々な精密検査が無料となる。こ の先生と共に長い検査リストを制覇したかったのだが、希望する日に予約ができず、 結局個人開業医に逆戻り。

聖年に合わせて2000年には市内の医療施設もだいぶ改装された。国立眼科病院の採血 室も大きな無花果の木の見える広々とした部屋に移され、久しぶりに会う担当の看護 夫もとても満足そうであった。



著者プロフィール

のき しのぶ
東京都出身。イタリア在住13年。 ドキュメンタリの企画制作、リサーチ、AVID編集などを行なう。イタリア政府給費留学生として来伊、ボローニャ大学文哲学部卒業。



 
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