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15 marzo 2007

ラヴェンナのモザイク職人工房
世界各国からの受講者へモザイク技術を伝授






Kokomosaico
「ココモザイコ」

モザイクの町として名高いエミリア・ロマーニャ州の世界遺産都市ラヴェンナでモザイク職人工房を主宰し、モザイク講習にも力を注ぐアリアンナ・ガッロさんにお話をうかがった。

●Koko mosaico の特徴と活動を教えてください。
Koko mosaico は、アリアンナ・ガッロ と ルーカ・バルベリーニ が主宰するモザイク研究所で、芸術への情熱とモザイク制作への強い欲求から生まれました。私達の工房は職人工房でありアーティスト工房でもあります。同時に、モザイク芸術に近づきたい人、勉強したい人たちへの教育にも力を注いでいます。

モザイクは、大理石、石材、ズマルト(ガラス質材)、金といった多色のテッセラ(モザイクの素材の小片)によって作り出されます。現在、モザイク工房の多くが大量生産型の技術と材料に依存する傾向にありますが、私達の工房では手仕事と昔からの素材による伝統技術を受け継ぎながら、またそれを現代モザイクへのアイデアとプロジェクトに組み込むことを志しています。
 

Koko mosaico の名は、私達の工房に日本人の訪問が多いことから、日本語の「ここ」を想ってつけました。日本の皆さんが、「ココにモザイクがある」「ココでモザイクができる」「ココでモザイクが学べる」とすぐにわかるようにするためです。広い工房内にはモザイクや美術一般に関する豊富なライブラリーを設置、多種多様な写真資料に加え広範な材料・機材が備わっています。さらに、ワイヤレスインターネット設備などモザイク研究制作に必要な設備が充実しています。

ラヴェンナ歴史保存区域の間近に位置し、サン・ヴィターレ教会から徒歩で10分ととても便利な場所にあります。ラヴェンナには世界各国から沢山の人がモザイク芸術を学びに訪れます。1週間のコースを受講した後、各々の国へ帰って行く人が大半ですが、中には何ヶ月か工房に通い続ける人、その機会を活用してイタリア語の上達を志す人たちもいます。このように国際色豊かである現実を考慮しレッスンはイタリア語・英語だけでなく日本語でも行っています。

●ラヴェンナのモザイクの特徴はなんでしょうか?
ラヴェンナは「モザイクの町」と同一視されている世界で唯一の町です。
1600年前に3度も首都として栄え、それらの時代からの歴史的遺産である建造物がユネスコの世界遺産に登録されています。モザイク芸術が誕生したのはラヴェンナではありませんが、ラヴェンナでモザイクのより深い表現力が開花したのは確かです。ここでローマ・ビザンチン時代の影響と象徴主義とリアリズムとの融合が、キリスト教美術イコノロジー(図像解釈学)を生みました。現在でも教育機関や工房でその知識と技は引き継がれ続けています。
 

ラヴェンナのビザンチンモザイクは、ズマルト(ガラス質材)と金のテッセラ(材料の小片)を用いて作られました。 壁面モザイクでは、背景に用いられた金のテッセラと、1つとして同じ形のないテッセラの表面とそれらの配置とが、自然であり霊的でもある光と色彩の絶妙な効果を生み出すのです。そして、モザイクが光の実体として建物の内部空間を形作る、ともいえるでしょう。
これらのモザイクを見つめるとその荘厳な美しさに魅惑されますが、さらに深く観察すると、「読み解かれる」ために制作されていることに気づきます。実際、シンボルで溢れ、キリストの人生とキリスト教について語っているのです。光であり色であり、そして深遠な記述なのです。

●Koko mosaico のモザイク講習はどのような内容でしょうか?
私達のモザイク講習には2つのコースがあります。ディレッタと呼ばれる技法の基本を学ぶ初級コースと、立体・デザイン・ミクロモザイクや現代モザイクの技法を学ぶための経験者コースです。
さらに週末しか時間がとれない方のためには、インテリア小物作りのコースがあります。日常生活に役立つ小物、例えば写真立てやトレーなどを、それぞれの想像力を活かしながらモザイクで装飾できることを学びます。

初級コースの場合、1週間(全行程5日間40時間)あれば、モザイク技術の初歩を経験し、自分で制作した作品を持ち帰ることができます。制作出来るモチーフは、ラヴェンナの教会内部にあるモザイク装飾の部分の複製が主ですが、絵画や写真からイメージを借りてモザイクで表現することもできます。モザイクは何でも表現しうるアートだからです。
この初級コースの第1日目は、膨大な数の写真を見ながらの歴史紹介、モザイクがどこで・どのように・なぜ生まれたのかを説明し、長い年月の中でどのように変化していったか、世界でより重要なモザイク作品をどこで目にする事ができるかを紹介します。それから、また写真を見ながら技法を理論的に説明した後、初めてのモザイクの為に適したデザインを、古代の床モザイクの中から選びます。材料は大理石とその他の自然石材を使います。
伝統的な道具の使用方法を説明した後、講習生たちは初めてのモザイク制作に取りかかります。
一方、2作目のモザイクは、壁面モザイクの部分デザインから選びます。ズマルトと金を使っての制作となります。そこでは1つ目とは違う技法を学びます。過程が減りよりスピーディーな手法です。このように、2つのモザイクを違うテクニックと素材で制作でき、2つの異なった経験が出来るように構成されています。
 

また講習期間中に、ラヴェンナのいろいろな建造物や現代モザイクのコレクション、展覧会を訪れる機会があるでしょう。長期で学びたい方は、それぞれの目的や滞在形式に合わせ、一緒に計画を立てることができます。

私達は、講習生の皆さんが自分のペースで、くつろいだ気分で過ごして頂きたいので、できる限り快適な滞在をおくれるよう心がけています。ティータイムにはコーヒーやハーブティー、クッキーに手作りケーキで会話も弾みます。講習終了前には、ロマーニャ地方の美味しいワインと伝統料理が楽しめるレストランで夕食会を行います。最終日には、参加したコースの詳細が書かれた受講修了証が発行されます。

●どのような方が参加するのでしょうか?
これまでの講習生の皆さんは、様々な顔ぶれを持っており、最近の例を挙げると、イタリアのバリの機械エンジニア、ナポリの左官、ジェノヴァの大学で情報システムを教える女性講師、リグーリアの気功師、ローマの女性弁護士、フランス人の若いバレリーナ、スイス人学生、オーストラリア人記者、広島の会社事務員、熊本のアーティスト、3人のイスラエル人主婦、スペイン人の生物学者、ポーランド人のフランシスコ会修道士、ヴェネズエラ人画家、ニューヨークの不動産屋、スペイン人のタンゴダンサー、船橋の若いお母さん、日本人書道家、ルクセンブルグの原子核工学者 などです。まさに国籍、職業、年齢など多岐にわたっています。

●日本の方々に何か特別メッセージがありますか?
これまで多くの日本人講習生を迎えて来て、皆さん、大変まじめで感じが良く、モザイク制作に適した器用さと集中力を持ち合わせていると感じ取れました。日本からの参加者の方々とのふれあいを通して、日本に対する関心が増すばかりです。

そこで、もっと日本の皆さんにラヴェンナに来て頂きたい、モザイクを知って頂きたいという気持ちから、日本語でのコンタクトを可能にしました。メールや電話でのご質問・ご相談への対応、レッスンも、語学に自信のない方には日本語で行われます。また、イタリア語を学びたい方には、提携の語学学校を紹介しており、イタリア語+モザイクのパック講習もご用意いたしております。宿泊先も、手頃で素敵なB&Bなどをご紹介・ご予約いたします。
遠い外国での生活は不安がつきものです。皆さんが充実した留学生活を送れるように、できる限りの事はサポートさせて頂きたいと思っております。

プロフィール
アリアンナ・ガッロ Arianna Gallo
ラヴェンナ生まれ。幼少の頃からモザイクに囲まれて育ちすでに14歳のころからモザイクの実制作を伴った勉強を始める。16歳で芸術研究の為の奨学金を得てフィンランドへ渡り、素描・絵画・陶芸の学習を深める。モザイクやフレスコ画の修復のためイタリア中を廻ると同時に、多くのモザイク工房や様々な現代アーティストとコラボレーションを行う。2000年からC.I.S.I.M.(モザイク指導・教育国際センター)で講師を勤める。現在、Koko mosaico 主宰。


データ
Dati
ココモザイコ
Koko mosaico

http://www.kokomosaico.com/jap/chi_siamo/default.html

Address: Via Maggiore, 235 - 48100 Ravenna (RA)
Tel: +39 0544 465190    Fax: +39 0544 467310
E-mail: info@kokomosaico.com



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