ピエモンテ州 政府公式ページ
宗教建築物 教会、修道院、サクリ・モンティ
Chiese, Abbazie e Sacri Monti

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ピエモンテにおいて、王宮建築物や貴族の建築物とともに大変重要なのが宗教建築物です。すなわち、教会、修道院であり、非常に古い時代のものもあれば、簡素で質素なもの、壮大で豪華絢爛なものもあります。山々の合間の湖に面して建っているものもあれば、平原の小さな村落にひっそりと息づいているものもあります。ピエモンテの宗教建築物の数は大変多く、また重要な芸術や歴史や建築を抱え持つ「入れ物」でもあり、高い精神性や古代から続く民衆信仰の象徴を表現してきました。御伽噺のような自然の風景の中にある「聖芸術」建築作品の代表ともいえる「サクリ・モンティ」から、岩の上や山麓にそびえ立つ修道院、そして壮大なサントゥアリオ(至聖所)に至るまですべてが計り知れないほど重要な芸術資産です。

■ユネスコ世界遺産:サクリ・モンティ SITI UNESCO: Sacri Monti
2003年にピエモンテの「サクリ・モンティ」は、景観、建築、彫刻そして絵画を統合した傑作作品としてユネスコ人類世界遺産に登録されました。「サクロ・モンテSacro Monte」(サクリ・モンティはその複数形)というのは「聖なる山」という意味で、宗教建築物の一種を示します。

多数の高さの異なる礼拝堂の存在を特色とするサクリ・モンティは、ピエモンテとロンバルディアにおいて15世紀と16世紀に宗教的巡礼地として出現しました。その後、反宗教改革の動きとして、プロレスタントに対する防御の砦として重要性を増しその数が増えてきました。この時代は、トレント宗教会議(1545−63年)の結果にでてきた方針にしたがい、元々は自発的な形で生まれた信仰や礼拝の場所を、新約聖書、旧約聖書のエピソードや聖人の生涯などを絵画や彫刻で描く大規模な場所へと変容させることが奨励推進されたのです。


これらすべてのサクリ・モンティ実現のために活用された原型モデルとなるのがサクロ・モンテ・ディ・ヴァラッロSacro Monte di Varalloです。その他、オルタ湖のサン・ジュリオ島を見下ろすオルタ・サン・ジュリオ(1590)、そしてビエッラにあるサクロ・モンテ・ディ・オローパ、モンフェッラートのサクロ・モンテ・ディ・セッラゥンガ・ディ・クレアなどがサクロ・モンティとして特に著名です。さらに、サクリ・モンティ・ディ・ドモドッソラとマッジョーレ湖岸のギッファ、そしてカナヴェーゼ地方にあるベルモンテ・ディ・ヴァルペルガがあります。


サクロ・モンテ・ディ・ヴァラッロSacro Monte di Varallo
1481年に着工され、1517年から17世紀全般にかけて建設が続行されたサクロ・モンテ・ディ・ヴァラッロはイタリアのサントゥアリオの中で最も有名で重要なもので、構成している建築、彫刻、絵画作品の質の高さも際立っています。もともとは1486年に、聖地パレスティナへの旅から戻ってきたフランチェスコ派修道僧のベルナルディーノ・カイミの発案により建てられたもので聖地パレスティナの名所や宗教逸話を再現することを目的としていました。ヴァラッロに建てられた礼拝堂郡は「新エルサレム」として広く知られるようになりました。

その後、プロテスタントによる宗教改革に対するカトリック教会の劇的な返答として大きな進展をとげることになるのでした。すなわち、改革派教会が信仰のための建物を簡素で飾り気のないもにする方向を強調したのに対して、反宗教改革派のカトリックは、芸術やその劇場性を大衆に伝えるメッセージとして利用するようになったのです。サクロ・モンテの考え方は、それ自体が大変スペクタクルなもので、この計画は1世紀以上も続いたのでした。

合計で44もの礼拝堂と大きなサントゥアリオ、人間サイズの800の彫像、そして4000もの描かれた人物像。建築、彫像、そしてフレスコ画は、地元手工業や伝統にもとずく素材や技術を用いて実現されました。広場の高いところには、1641年から1728年の間に建てられた荘厳な建築物、バシリカ・デッランスンタla Basilica dell'Assuntaがそびえており145の彫刻像と500人以上の子供を描いたフレスコ画のある聖職者祈祷席で有名です。

■ 大修道院と教会 Le Grandi Abbazie e le Chiese
ピエモンテの芸術と建築は、近隣地域の様々な様式の影響を表しています。ピエモンテの南部と西部はイタリアの他地域の影響、同北部と東側はフランスとスイスの影響というように。ピエモンテ州は芸術的・建築的に二つの栄華の時代を経験してきました。一つは11世紀から12世紀における宗教建築の偉大なる時代であり、第二は16世紀におけるトリノのバロック都市への変貌の時代です。前者は1000年終わり頃の聖建築が大々的に拡大したことにもよります。ピエモンテ建築上の大傑作であるロマネスク様式や初期ゴシック様式の修道院がこの時期に遡るのも偶然のことではありません。

トリノの西、アルプス谷間という戦略的な場所にその多くが建てられています。フランスのシトー派修道会の影響を示す修道院もあります。その中でとりわけ美しいのは、サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院、サンタ・マリア・ディ・ヴェッツォラーノ修道院、サン・ナッツァーロ修道院、そしてスタッファルダの修道院等です。

サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院Sacra di San Michele
この壮大な修道院は、ロマネスク時代のヨーロッパ宗教建築郡の中で最大規模の建築物の一つです。岩の多いピエモンテらしさの象徴ともいうべきサクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院Sacra di San Micheleは、アルプスの紺碧の真っ青な空に向かって大きくそびえ、はるか遠方からもスーザ渓谷の口を示していることが明らかです。ピルキリアーノ山(962m)山頂に建設されており、983年から998年の間に創立され、アルプスを越えフランチジェーナ街道を通り、ローマあるいは聖地パレスティナを目指すあらゆる巡礼者にとって、何世紀もの間、基準点となりました。

もともとは巡礼者収容のためにつくられましたが、次第にイタリアで最も権力のある宗教機関となり、イタリア、フランスおよびスペインに140以上の修道院を傘下に収めるまでになりました。暗赤色で難攻不落に見える壁があるため外側からは要塞にみえますが、実際は、現代的設備が整備されておりハンディキャップのある方も容易にアクセスできます。

死者の大階段Lo Scalone dei Morti(修道士の墓があるためにこう呼ばれている)」は岩の中を繰りぬいてつくられた154段の階段でできており十二宮の扉Porta dello Zodiaco (1120年)につながっています。大きな教会のロマネスク様式の大扉口には巨匠の手による古いリリーフが飾られています。この教会内では様々な絵画が鑑賞できます。ここは重要な権力の中心地であるとともに文化的な拠点でもあり数多い写本を持つ図書室と優れた学校もあり、ウンベルト・エコーの小説「薔薇の名前」のインスピレーションを与えた場所です。 テラスからは高い山頂が広がり、遠方にトリノの町までを見下ろすパノラマは圧巻です。


ヴェッツォラーノ修道院Abbazia di Vezzolano
サンタ・マリア・ディ・ヴェッツォラーノ修道院は、ピエモンテの最も重要なロマネスク・ゴシック建築物の一つです。この修道院は、おそらく、ロンゴバルド族の礼拝堂遺跡の上に建てられたとされており、今日では、教会、回廊付き中庭、司教座聖堂参事会員室が残されています。ロマネスクのファサードは二つの壁で三つの部分に分けられており、リリーフのある大きな扉口と彫像のある大二連窓があります。

内部の中央広間は緑色の教壇で分かれており、多色の浅リリーフで装飾されています。彫刻を施された二段のリリーフは上段には35の長老(聖母マリアの祖先)が描かれており下段には、キリスト降架と聖母マリアの被昇天と戴冠の聖母マリアの絵が描かれています。回廊つき中庭のフレスコ画は、ピエモンテ13世紀美術における傑作の一つです。

サン・ナッツァーロ修道院Abbazia di San Nazzaro
ノヴァーラ近くにある真に重要な建築物です。レンガと川砂利でつくられた壁を持つ修道院は、ゴシック様式ファサード、ロマネスク様式の塔、そしてルネッサンス期のフレスコ画というように何世紀にもわたる信仰と政治権力の歴史を証言しています。ピエモンテにおける最も魅惑的な宗教建築の一つです。ノヴァーラ司教により1040年に創立され、円柱塔と司令塔を持つ防御用城壁で囲まれており威厳のある要塞のようにみえます。この防御壁の中には、15世紀に建てられた教会があり、そのロンバルド・ゴシック様式のファサードは、大きな扉口と陶板で華やかに装飾されたバラ型装飾が特色です。

サンタ・マリア・ディ・スタッファルダ修道院Abbazia di Santa Maria di Staffarda
シト−派修道会の修道僧により1135年に創立された修道院です。サルッツォの肥沃な田園地域にあり、ピエモンテの主要中世建築物の一つです。修道院が行った開墾作業のおかげで、12世紀にはこの修道院は大変繁栄した農業会社となり、見本市や市場の開かれる場所となり、ピエモンテ経済中心地の一つとなりました。1690年にはフランスにより略奪を受けたため、荒廃させられました。

この修道院は、12世紀―13世紀に遡る建設物の集積の形をしており、回廊付き中庭のある教会、修道僧用建物(客用宿泊施設、食堂、司教座聖堂参事会員室)に加え9軒の農家で構成されています。教会にある大祭壇の上の多翼祭壇画は大変価値のあるものです。12世紀の中庭は19世紀に修復されており、二重円柱の上にアーチがあり細工をされた柱頭を持つ回廊が保存されています。


関連データ

サクロ・モンテ・ディ・ヴァラッロ  Santuario del Sacro Monte di Varallo
P.le della Basilica Sacro Monte 13019 Varallo (vc)
Tel: +39.0163.51131 Fax: +39 016354454
rettore@sacromontedivarallo.it
http://www.sacromontedivarallo.it/

サクラ・ディ・サン・ミケーレ修道院  Sacra di San Michele Via alla Sacra, 14 - 10057 - S.Ambrogio di Torino (TO)
Tel: +39011 93 91 30   Fax: +39011 93 97 06
info@sacradisanmichele.com
http://www.sacradisanmichele.com/index.asp
冬季開館時間  10月16日から3月15日
週日: 9.30-12.30; 14.30-17.00
日祝日: 9.30-12.00; 14.40-17.00
夏季開館時間  3月16日から10月15日
週日: 9.30-12.30; 14.30-18.00
日祝日: 9.30-12.00; 14.40-18.30
入場料: 5,00 ユーロ

ヴェッツォラーノ大修道院  Abbazia di Vezzolano
Via Vezzolano, 34 - 14022 Albugnano (AT)
Tel: +39 011 9920607
sbap.pie.vezzolano@beniculturali.it  www.comune.asti.it
開館時間:火曜―日曜まで 
9.00 - 12.30 14.00 - 18.30 (夏季)  
9.00 -12.00  14.00 -18.30 (冬季)
入場無料

サンタ・マリア・ディ・スタッファルダ大修道院  Abbazia di Santa Maria di Staffarda
P.zza Roma 4 - Località Revello 2030 Saluzzo (CN)
Tel: +39 0175 273215
pstorico@mauriziano.it
http://www.mauriziano.it

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