JAPANITALY Travel On-line

イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  バーリ Bari
15 febbraio 2010

■おすすめ一日観光コース






                      >>> バーリインデックスページへ

案内人 豊 博江



アドレア海とイオニア海に面したプーリア州は、海岸線だけでもなんと約750kmを占める。そのほぼ中心に州都バーリがある。人口は約32万人で南イタリアではナポリに次ぐ大きな町であり、古代ギリシャ植民地やビザンティン帝国に支配された時代から東の玄関口として交易が栄え、現在も南部経済の中心地だ。
バーリの情報は少ない上に、昔のガイドブックなどには治安のマイナスイメージがあったが、修復計画やクリーン活動によって、今や地中海クルーズ船も寄航する港町として賑わっている!ともあれ、どんな町でもある程度の注意をはらうことが必要なことはいうまでもない。
有名な観光地への移動、あるいはギリシャ・クロアチアへのフェリー発着などでこの町に立ち寄る際、せっかくの機会なので蒼い空と海に包まれた棕櫚の木が並ぶ南国らしい海岸通りや、深い歴史によって形成された迷路のようなエキゾチックな石造りの旧市街で、活気ある人々の生活を垣間見ながら、新鮮な魚介が堪能できるバーリにちょっと足をとめてみてはどうだろか?

●駅前のアルド・モーロ広場からスタート
まずバーリ中央駅のアルド・モーロ広場 Piazza Aldo Moroから、とても歩きやすい碁盤の目のムラット地区 Quartiere Muratを海沿いで北にある旧市街 Bari Vecchiaへ向かってスタート。ムラット地区は1813年ナポレオンの妹婿ムラットによって人口増加により旧市街の市壁を壊して都市計画が成された。駅から真っ直ぐ伸びているスパラーノ通り Via Sparanoは、歩行者専用のショッピングエリアとして賑わっている。バッグや靴の高級ブランドの店のほか、最近ではランチタイムも営業する有名カジュアル・ブティックも増えている。

写真トップ:聖ニコラ教会と銅像
下左:バーりの海岸通り、下右:バーリ・ヴェッキア


●駅前のアルド・モーロ広場からスタート
ムラット地区と旧市街の境界線がヴィットリオ・エマヌエレ2世通り Corso Vittorio EmanueleII。この通りを渡って真っ直ぐ旧市街に入ることもできるが、そこからは迷路のようでわかりにくいので、まず西側にある政庁舎 Palazzo del Governo横を曲がり、海側である北に向かおう。その先に凝灰石の城壁のあるノルマン・ズヴェヴォ城 Castello Norman Svevoが現れる。12世紀にノルマン王ルッジェーロ2世によって建設され、13世紀彼の孫でもあるホーエンシュタウエン(ズヴェヴォ)家のドイツ王フェデリコ2世FedericoIIがさらに改築。彼の建てた城はフェデリチャーノ(フェデリコ風)と呼ばれる建築装飾が特徴である。そして16世紀スペイン・アラゴン朝では、城壁が星型のように強化された。

城の東側に進むと町の守護聖人サビーノを祀る大聖堂 Cattedraleがあり、13世紀に完成したプーリア・ロマネスク様式である。ドームと塔がそびえる北側から、ひるがえる洗濯物の香りや、お昼時はいい匂いをかぎながら、サンタ・クロースの由来である聖ニコラ教会 Basilica San Nicolaへ。1082年に62人の船乗りが小アジアのミュラから奇跡を起す聖骸を盗んできたというバーリにとって不名誉な話だが、ミュラがイスラム教徒に襲われる前に大波で船が引き寄せられ地元民から委ねられたとも・・?できればバレーセ(バーリの住民)としては後者を信じたい。ギリシャ・ロシア正教の巡礼地とされ、正教の神父によってミサも行われる珍しいカソリック教会である。プーリア・ロマネスク様式建築と、7つのビサンティン教会をリサイクルしたといわれるクリプタ(地下墓所)はとても興味深い!

●海岸通りと旧市街の見所
聖ニコラ教会の裏側の市壁 Muragliaに囲まれた海岸通りLungo Mareにでて、北に向かうとすぐバーリ港がある。市壁アーチをくぐらずに右側から石の階段をのぼって南へ市壁散歩をしよう。穏やかな海を眺めながら、長い間さまざまな民族に支配され、海賊やアラブ人たちオスマントルコにおびやかされていた時代をつい想像してしまう。

中世の市場だったメルカンティーレ広場 Piazza Mercantileに向かうヴェネツィア通りからは漁港と長い海岸通が一望できる。この広場にある税金を払えなかった者を縛りつけた裁きの円柱 Colonna della Giustizia、旧市街で最古といわれる水汲み場 Fontana、貴族の政務が行われたセディーレ Sedileを通るとすぐにフェッラレーゼ広場 Piazza Ferrareseだ。この辺りはレストランやカフェがたくさんあるが、週末やバカンスシーズンの夜ともなるとピッツェリーアや居酒屋で賑わい、老若男女まぜこぜの地元民でいっぱいになる。それでも広場の中心にはローマ時代の石畳跡 Scavi Romaniがのぞかせていて、バーリの歴史をふと思い起させ、現代と古代を調和させた町空間はにくい演出だ。

ほぼ八百屋さんで占めるモト魚市場 Mercato di Pesceは、もうヴィットリオ・エマヌエレ2世通りとカヴール通り Corso Cavourの前である。この通りの東側のペトゥルッツェッリ劇場Teatro Petruzzelliは火事のため修復に手間取り、やっと2009年に?落としされたエレガントな構えである。広場や通りでカフェやジェラートでひと休みするもよし、散歩が楽しめる海岸通りの魚屋台をひやかしても。さらに10分ほど進むと県庁舎内Palazzo della Provinciaに県立絵画館 Pinacoteca Provincialeがあり、中世期の南イタリアの絵画などの鑑賞は喧騒から離れてリラックスできる。

案内人プロフィール
豊 博江(ゆたか ひろえ)

大阪出身。NYでの結婚・出産を経て、バーリ近郊在住。日本とアメリカから、南イタリア生活でのギャップに一喜一憂しながら、今では恵まれた自然と食べ物にすっかり魅了され、双子の娘たちからはバーリ方言と大阪弁でつっこまれる日々。プーリア州ガイド、翻訳、機械・地場産業の通訳などに携わりつつ、多彩な歴史と絡み合う人・食・住の探求と発見はまだまだ続く。Eメール:hiyutaka09@yahoo.co.jp 


バーリ・データ
 

■アクセス
<空港>
ローマやミラノからバーリ・パレーセ空港へは約1〜1時間半。
バーリ・パレーセ空港: www.aeroportidipuglia.it
市バス16番が5:00〜21:30頃まで約1時間に1、2本運行。バーリ中央駅まで約45分で0.85ユーロとお得(空港内の本屋で買える)
市バス時間表: www.bbilsole.com/AEROPORTO_BARI.pdf
駅―空港間を直行するシャトルバスは約30分、4,15ユーロ: www.autoservizitempesta.it/orari.php

<鉄道>
ローマ・テルミニ駅からユーロスターで約4時間30分、夜行で約7時間
ミラノからは1000kmと長距離、ユーロスターやインタシティで約9時間〜11時間。
http://www.trenitalia.com

プーリア州南東を結ぶ私鉄スッドエスト線Ferrovia del Sud-Estも同駅発着。
スッドエスト線の切符売り場と乗り場は、東側地下道10番線にある。
ただし日曜・祝日は運休でバスが数本運行するので確認を。
http://www.fseonline.it/
北バーリ地域へは私鉄バーリ・ノルド線Ferrovia Bari-Nord :www.ferrovienordbarese.it
バーリ西部・バジリカータ州へは、私鉄アップロ・ルカーネ線Ferrovie Appulo-Lucane:www.fal-srl.it
両私鉄ともアルド・モーロ広場バスターミナル前(中央駅にならんで)に位置する。

<長距離バス>
バーリ中央駅のアルド・モーロ広場Piazza Aldo Moroまたは南口のVia Capruzziに停留所がある。
ナポリ中央駅からは直行で約3時間と便利!シチリアへも列車よりお勧め。
ほかローマ・ミラノ・トスカーナ州各地を結んでいる。
http://www.marino.bus.it
http://marozzivt.it

<フェリー>
港へは中央駅から旧市街を北上して歩いて30分くらいだが、市バス20番で港まで行ける。
ギリシャのイグメニッツァ、パトラスやコルフ島へはスーパーファースト・フェリーズ社 Superfast Ferriesが毎日運航:www.superfast.com
クロアチアのドヴロブニクへはヤドロリニア社Jadrolinja : www.jadrolinija.hr/default.aspx?lang=3
アルバニアやモンテ・ネーグロにもフェリー運行。
バーリ港湾局: www.porto.bari.it

■ツーリストインフォメーション案内所は冬季閉館のため、HPで確認。
Azienda di Promozione Turistica di Bari
Piazza Moro, 33/a 
Tel: 代表(+39) 080-5242244 案内所:080-9909341 www.viaggiareinpuglia.it : www.infopointbari.com

■その他
ノルマン・ズヴェヴォ城 Castello Norman Svevo
Piazza Federico II di Svevia, 4 
開館時間: 9:30-19:30 (チケットオフィスは閉館1時間まで)年中無休
入場料: 2ユーロ  18歳〜25歳は1ユーロ、65歳以上無料

大聖堂 Cattedrale
Piazza d'Odegitria、1
Tel:080-5210605 
平日8:00-12:30/16:00-19:30 日祝8:00-12:30/17:00-20:30(宗教行事による)

聖ニコラ教会 Basilica San Nicola
Largo Abate Elia, 13
Tel:080-5737111
平日7:00-13:00/16:00-19:30 日祝7:00-14:00/16:00-21:30(宗教行事による) 
7月8月/ 7:00-13:00/16:00-21:30
注:6月〜10月の日月火曜は14:00-16:00も入場可能。
http://www.basilicasannicola.it/

ペトゥルッツェッリ劇場Teatro Petruzzelli (オペラ・バレエ・オーケストラなど)
Corso Cavour
Tel:080-9752840
www.fondazionepetruzzelli.it

県立絵画館 Pinacoteca Provinciale
Via Spalato, 19
Tel: 080-541-2422 Fax: 080-558-3401
火〜土曜 9:00-19:00 日曜9:00-13:00 月曜・祝日休館
入場料: 2.58ユーロ / 0.52ユーロ (学生、60歳以上、身障者)

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.