JAPANITALY Travel On-line

イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  フィレンツェ Firenze
15 Maggio 2016

■おすすめレストラン(7)
マンマの自慢レシピが味わえる
古き良き時代のリストランテ



トラットリア・アルマンド
Trattoria Armando



                  >>> フィレンツェインデックスページへ

案内人 大平美智子



「フィレンツェでおいしいパスタのお店、ありませんか?」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのが、中心街の隅っこにあるこの小さなトラットリア。イタリアらしい昔ながらの家族経営の店で、今でもお母さんシェフ・ジョバンナが腕を振るう、「マンマの味」が楽しめる希少な一軒だ。

中心街から西へ細く長く伸びるオーニッサンティ通り(Borgo Ognissanti)沿いにあり、見落としてしまいそうな小さな入り口には、ガラス越しに雰囲気あるレースのカーテンが飾られ、なにやら老舗の佇まい。それもそのはず、創業は1957年と古く、フィレンツェ老舗協会にも加盟する名店である。狭い間口の奥には明るいメインサロンが広がり、ランチタイムでも真っ白なテーブルクロスで潔く整えた客席奥から、オーナー家族のアレッサンドラとダニエレが暖かい笑顔で迎えてくれる。

メニューに並ぶ料理はフィレンツェ郷土料理で、いずれもジョバンナ・シェフのオリジナルレシピがトッピングされた逸品揃いだ。まず一押しは、カレッティエラ風スパゲティSpaghetti alla carrettiera。スライスニンニクがたっぷり入ったピリ辛トマトスパゲティで、上品な辛さと下味に野菜を仕込んだふくよかな味わいのトマトソースは後を引く美味しさ。何よりもいつも麺の茹で加減にブレがないのが驚きで(個人ランキングで)市内屈指のパスタ料理の一皿である。その他、田舎料理のイノシシのパッパルデッレPappardelle al cinghiale、カモソースのマルタリアーティMaltagiati al sugo di anatraなど自家製パスタ類も食べ応えたっぷり。

疲れ気味な旅先で嬉しいスープZuppa類も充実。といってもトスカーナのズッパは飲むというより食べる、実だくさんスープ風。名物パッパ・アル・ポモドーロPappa al pomodoro, インゲン豆とスペルト麦のスープMinestra di fagioli e farroなどの伝統レシピにズッキーネの花のフリット添えのズッキーネスープCrema di zucchini alla mentuccia con fiore frittoなど季節限定メニューもあり、いずれもやさしく滋味深い味わい。

セコンドのセレクトも悩ましい。フィレンツェ名物のTボーンステーキ、白インゲン添えBistecca alla Fiorentina con fagioli bianchi all’olio toscanoはエイジングも申し分なく1,5k前後の肉塊の炭火焼はジューシーで他では味わえない美味しさ。フィレンツェ風フリットの盛り合わせFritto alla fiorentina di pollo, coniglio e cervello con verdureは、チキン、ウサギ、子牛の脳みそと野菜のサクサクフリットの山盛りで、ボリュームもたっぷり。ちょっとどっきりする仔牛の脳みそだが、ふわっとデリケートな食感で美味、ボディある白ワインと合わせてみたい。あっさり好み派には、仔牛のミートボールPolpettine di Vitella di Donna Giov con verdura がおすすめ。シェフの名前を冠しただけあり、ほんのり柑橘風味で、イタリアン肉団子の概念を超えたやさしく上品な味わい。

この店のもう一つの目玉が四方の壁を埋め尽くすモノクロの肖像写真たち。パバロッティやダスティン・ホフマンなど世界的なオペラ歌手や映画俳優たちの、いずれも直筆入りだ。店近くにはフィレンツェ一の歌劇場、旧コムナーレ劇場があり、オペラ全盛期には歌手や劇場関係者たちが舞台前後に、美味しいマンマの料理と暖かいおもてなしに惹かれて夜な夜な通いつめた伝説の店でもあるのだ。料理を待つあいだにテーブル周りの壁を眺めながら往年の時代にタイムトリップするのも一興。そう、ここには私のイメージする「古き良き時代のリストランテ」の総てがあるのだ。


レストラン・データ

Trattoria Armando
トラットリア・アルマンド

住所: Borgo Ognissanti 140R Firenze
Tel.055-217263
場所: 中心街から西へ細く長く伸びるオーニッサンティ通り(Borgo Ognissanti)沿いにあり、途中には通りの名前の由来であるオーニッサンティ教会があり、ボッティチェッリの絵画などネッサンスの巨匠たちの傑作があるので立ち寄ってみたい。教会をすぎてしばらくいき、右側の建物に縦に取り付けられた大きな黄色のTRATTORIAという電飾が目印。
営業時間: 12.15 - 14:15( LO) , 19.15 - 22.30(LO)
休:日曜、月曜昼
料金の目安: Spaghetti alla carrettiera 15Euro,  Pappa al pomodoro 13Euro、Bistecca alla Fiorentina con fagioli bianchi con all’olio toscano 1kg-53Euro(量り売り)、Fritto alla fiorentina di pollo, coniglio e cervello con verdure  23Euro、Polpettine di Vitella di Donna Giov con verdura 18Euro Credit cards:Visa, Master, Amex, Diners
メモ:日本人ベテランウエイトレスもおり日本語でオーダーできるのが嬉しい。

※フィレンツエへのアクセスなど一般情報は、おすすめ一日観光コース(1)のデータ部分をご参照ください。


http://www.japanitalytravel.com
©  JAPAN PLUS ITALY - MILANO 2013 All rights reserved.