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イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  ジェノヴァ Genova
16 luglio 2009

■おすすめ一日観光コース





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案内人 松本麻実



ジェノヴァは山と海とに囲まれたイタリア最大の港町である。リグーリア州の州都としてイタリア半島の北西部に位置し、中世の面影を色濃く残すヨーロッパ最大級の旧市街地チェントロ・ストリコと現在でも活躍中の工業・商業港とがすぐ隣り合せになっており、一年を通じて比較的温暖な気候が楽しめる。1492年新大陸を発見したクリストファー・コロンブスゆかりの地として世界史の重要な時期を見つめてきたこの街には、ミラノやローマの様な派手さはないものの、噛めば噛むほど味わいのある風情を楽しむことが出来る。2006年には旧市街地の一部がユネスコ世界遺産に登録された。また最近ではチンクエ・テッレやポルトフィーノといった近辺の観光地や、大型地中海クルーズ船を利用した旅行スタイルの人気も相まって世界中からのツーリストが集まっている。

●大きな噴水のデ・フェラーリ広場からスタート
さて街歩きは中心にあるデ・フェラーリ広場Piazza de Ferrariから始めよう。ジェノヴァ・ブリニョレ駅から数多く出ている市バスで3分足らず9月20日通りVia Settembre XXを上ると白く大きな噴水が見えてくる。旧市街地と新市街地のちょうど間にあるこの広場は街歩きをする上で一つのポイントとなる。ジェノヴァを代表するカルロ・フェリーチェ劇場はシーズンごとにイタリアを始めとする著名なオペラ作品を上演し、ジェノヴァの元首ドージェの邸宅であったドゥカーレ宮殿Palazzo Ducaleでは時折美術展やコンサートなどのイベントが開かれている。広場を挟んで反対側にはドーリア等のジェノヴァ商人の館も残っている。

広場横のダンテ通りVia Danteを200メートルほど行った右手には、かのコロンブスが幼少期を過ごしたと言われる小さな家(復元されたもの)があり、内部の見学が可能である。ただ彼がジェノヴァに住んでいたのは確かだが、さて本当にここで生活していたかどうかは不明らしい。すぐ後ろには14世紀頃建設され、時を経て1890年頃今の姿に修復されたソプラナ門Porta Sopranaがあり、旧市街地の入り口として昔のたたずまいを残している。このあたりは全体としてブティックやバール、銀行、オフィスビルなどの現代設備と、中世の雰囲気たっぷりの古い住宅ビルが隣合せに立ち並びなんとも不思議な風景を見ることが出来る。 

ソプラナ門をくぐりラヴェッカ通りVia di Raveccaの先に、美しいモザイク柄の尖塔を持つサンタゴスティーノ教会Chiesa di Sant'Agostino同美術館がある。珍しい三角形の中庭と11-14世紀の建築や彫刻に関しての展示物を見学できる。すぐ傍にはジェノヴァ大学建築学部の建物があり学生達が道で建築物のスケッチをしている姿をしょっちゅう見かける。迷路のような旧市街地だが、地図と共に人通りの多い道をたどっていけば午前と午後には路地の八百屋や魚屋、パン屋、パスタ屋などローカルな店舗が開いておりとても活気があるし、歩行者天国なのでそぞろ歩きが楽しいだろう。やがてサン・ロレンツォ大教会Cattedrale di San Lorenzoのある大通りへと出て教会内部の見学をしよう。

写真トップ: ポルト・アンティコ(旧港)エリア
写真左:デ・フェッラーリ広場の大噴水、右:堂々としたサン・ロレンツォ大教会

●ジェノヴァ再生のシンボル 「旧港」エリア
大通りのつき当たりを右にそれカリカメント広場Piazza Caricamento方向に、16世紀にはスペインの勃興と共に栄えた金融の心臓部であったサン・ジョルジョ館Palazzo San Giorgioがある。鮮やかな色彩なのですぐに分かる。その名もサン・ジョルジョという企業の銀行業務部門が置かれていた場所で、コロンブスの発見した新大陸から伝わった銀の流通をコントロールして莫大な富を得たのはこういったジェノヴァ商人達だった。

さてこの辺りはポルト・アンティコPorto Antico(旧港)エリアと呼ばれる。そっけないジェノヴァ港湾施設の中において近年、世界的に有名で自身もジェノヴァ出身の建築家レンツォ・ピアノ氏の旧港再生プロジェクトによって見違えるように生まれ変わった。ヨーロッパ一の規模を誇る水族館や外国の豪華クルーザーが停泊するヨットハーバー、バール、レストラン、映画館などの娯楽施設が賑やかに並び、コンサートやイベントが一年を通じて行われ、老若男女が集まる場所となっている。ここには「Bigo」という吊り下げ式の空中遊園があるので乗ってみよう。ゆっくり回転しながら上がってゆくと、ジェノヴァ港湾地帯とその後ろに広がる路地の入り組んだ旧市街地、またすぐ近くにせまる丘に張り付くように並ぶ建物を「上から目線」で見ることができる。

そろそろお腹が空いたらこの辺りのリグリア料理を食べさせるレストランでジェノヴァ名物「ペストPesto」(ジェノヴァ風バジリコソース)のパスタとシーフードグリルなどを冷えたリグリア産の白ワインと共にお試しになってはいかがだろう。もっと軽めに済ませたければ、これまたジェノヴァ名物の「フォカッチャFocaccia」と呼ばれる塩気の効いたパンもおすすめ。紙に包まれたフォカッチャをかじりながら歩いている人々をよく見かける。

●ユネスコ世界遺産登録のガリバルディ通り
昼食後は、アクアリオAcario(水族館)でリグリア海をはじめ、世界中の海の生物を眺めてゆっくり時間を過ごすのがオススメ。他の都市同様、13時頃〜16時頃まで街は賑わいを一時ひそめる時間だからである。水族館を出てバンキ広場Piazza Banchiで19世紀イタリア初の商品取引所が置かれたというロッジア・デイ・メルカンティRoggia di Mercantiや、港から侵入する外敵を上から確認して撃退する意味もあったという細い路地を歩きつつ旧市街地を縦断しよう。

ルッコリ通りVia Luccoliを抜けてフォンターネ・マローゼ広場Piazza F. Marose へ上がるとそこはジェノヴァ一美しい通りといわれ、最近ユネスコ世界遺産に登録されたガリバルディ通りVia Garibaldiの入り口にあたる。どっしりと重厚で優雅な造りの白の宮殿Plazzo Bianco、赤の宮殿Palazzo Rosso、トゥルシ宮殿Palazzo Tursiなどが連なり、1551年当時はストラーダ・ヌォーヴァStrada Nuova(新大通り)と呼ばれた。かつては名家の邸宅であったが現在は美術館、市庁舎、銀行として利用されている。美術館には音楽家「パガニーニ」のバイオリン、市庁舎にはコロンブス直筆の手紙が保存されている。

市内散策の締めとして、ガリバルディ通りの入り口に戻り左手のポルテッロ広場Piazza del Portelloから出ているエレベータを利用して、カステッレットと呼ばれる丘の上に登ってみよう。(ジェノヴァ市内には急な上り坂の多い地形のおかげで他にも幾つかのエレベータ・ケーブルカーがある)今日歩いた街の全景とおおきく広がる紺碧の地中海に浮かぶ幾つもの船舶を眼下に、その昔ヴェネツィア、ピサ、アマルフィと勢力を競い 沢山の逞しい商人を、冒険家を、生み出してきた海の王国ジェノヴァの面影を少しでも感じ取ってもらえるだろう。

案内人プロフィール
松本麻実(まつもと あさみ)

大阪府出身。全日空の国際線客室乗務員として勤務後、貿易商社でヨーロッパの企業と社長秘書として仕事をするうちに個人的興味を抑えきれなくなり、2002年よりロンドンにて刺激的な学生生活を送る。その後色々な縁が重なり、2005年より数ある都市のなかでも表情豊かなリグリア州ジェノヴァで、5分歩けば地中海という暮らしを楽しむ。現在夫と共にイタリアンレザーのバッグや小物を日本に向けに販売するべく奮闘中。皆様よろしくお願いします!サイトは http://www.loveitalianbag.com (随時更新中)


ジェノヴァ・データ
 

■アクセス
<電車>
ジェノヴァにはピアッツァプリンチペ駅Piazza Principeとブリニョレ駅Brignoleの二つの鉄道駅があり、どちらも頻繁に利用される。ローマからはES Cityで5時間、ミラノからはICインターシティで1時間50分。スイスからはミラノ経由で、またフランス方面との国際列車も連絡する。
<飛行機>
日本からはアリタリア航空ミラノ・ローマ経由ジェノヴァ空港へ。またエールフランス航空ルフトハンザ航空などでいづれも経由便を利用する。空港から市内へはバス(Volabusと表示のあるもの)プリンチペ駅まで所要時間15〜20分ほど、チケット1枚4ユーロ。
<市内交通機関>
市内のバス・地下鉄一日乗車券(刻印から24時間有効)は3,50ユーロ。3人分の一日乗車券は7ユーロで一人分が無料になる。
普通の一回券は1.20ユーロ(90分間有効)。10枚回数券カルネCarnetは11ユーロ。切符は地下鉄の駅や街角のキヨスクで。

■インフォメーション
オフィスGenovainforma
Piazza Mateotti ドゥカーレ宮殿裏のマテオッティ広場にある
Tel:010 8687452

■市内交通機関
市内のバス・トラム・地下鉄一日乗車券(刻印から24時間有効)は3ユーロ。二日乗車券は5.50ユーロ。
普通の一回券は1ユーロ(75分間有効。トラム・バスは何度でも乗れるが、地下鉄は一度改札を出ると再度乗れないので注意)。10枚回数券カルネCarnetは9.20ユーロ。切符は地下鉄の駅や街角のキオスク(エディーコラ)で買える。

■その他
ドゥカーレ宮殿 Palazzo ducale
Piazza Mateotti 9, 16123 Genova
Tel:0039-0105574000
基本的に毎日開館。有料の催し物は火-日09:00〜19:00、月休み。
チケット売り場は09:00〜18:30。

コロンブスの家 Casa di Colombo
Vico Dritto del Ponticello
Tel: 0039-0102465346
月―日 09:00〜12:00/14:00〜18:00
入場料3ユーロ 団体は要予約 電話か portasoprana@libero.it まで

サンタゴスティーノ美術館 Museo di Sant'Agostino
Piazza Sarzano
月祝日休館 火―金 9:00〜19:00、土日10:00〜19:00

サン・ロレンツォ大教会 Cattedrale di San Lorenzo
Piazza San Lorenzo
Tel:0039 010 311269
毎日 09:00〜12:00/15:00〜18:00

Bigo 空中回転式展望台
Tel:0039 010 5704878
(3,4,5、9、10月) 月14−18、火−日10−18
(6,7,8月) 月16−23、火−日10−23
(1,2,11,12月)月−金 休み 土日10−17

ジェノヴァ水族館Acquario di Genova  
Ponte degli Spinola, 16126 Genova
Tel: 0039 010 248 8011
一年を通じ毎日開館 夏季7,8月8:30−22:00 その他9:00−19:30 (詳細はオフィシャルサイトにて要確認)
入場料 大人17ユーロ 子供(4−12歳)11ユーロ 幼児無料
http://www.acquariodigenova.it/jsp/index.jsp

白の宮殿 Palazzo Bianco
Via Garibaldi 11
Tel:0039 010 5572193
月休館 火−金9:00−19:00 土日10:00−19:00
入場料 8ユーロ
http://www.museopalazzobianco.it

赤の宮殿 Palazzo Rosso
Via Garibaldi 18
Tel:0039 010 2476351
月休館 火−金9:00−19:00 土日10:00−19:00
入場料 8ユーロ
http://www.museopalazzorosso.it

トゥルシ宮殿 Palazzo Tursi
Via Garibaldi 9
Tel:0039 010 5572193
月休館 火−金9:00−19:00 土日10:00−19:00
入場料 8ユーロ
http://www.museopalazzotursi.it

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