JAPANITALY Travel On-line

イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  ジェノヴァ Genova
15 Settembreo 2018

■足を延ばすと/近郊篇(3)           
「日本近代紙幣の父」キヨッソーネの出身地
美しい庭園や海と山の自然が魅力 


アレンツァーノ
Arenzano   


                   >>> ジェノヴァ インデックスページへ

二代目案内人 立原 梨夏子



ジェノヴァ中心地より電車で35分−40分程フランス方面へ向うと、「西リグーリアへのゲート」と呼ばれるアレンツァーノに到着する。西リグーリアでは、ジェノヴァ市内を出て最初のビーチリゾート/レジデンスエリアであり、ミラノ方面からの高速道路でのアクセスも便利なため、ミラネーゼたちのセカンドハウスも多く、週末をのんびりと過ごす目的地のひとつともなっている。

アレンツァーノは、明治時代のお雇い外国人として来日し、日本に紙幣・切手の印刷技術を伝えたエドアルド・キヨッソーネEdoardo Chiossoneの出身地である。日本との繋がりから市内に日本の桜の木が何箇所か現存し、美しい花で目と心を潤わせる。その昔日本の桜の並木道になっていたという通りは、「日本通りVia del Giappone」と名付けられている。

現在市役所がある「ヴィッラ・ネグレット・カンビアーゾ庭園Parco di Villa Negretto Cambiaso」は、16世紀後半、ジェノヴァ貴族トビア・パッラヴィチーノ侯爵により建てられたヴィッラ周辺が当事は耕作地であったところを、1880年にルイーザ・サウリ・パッラヴィチーノ侯爵夫人の命で、当事の流行に沿った塔のある城の様相のヴィッラとそれを囲むイギリス式庭園に作りかえられたものである。

数多くの、中には珍しい品種の植物群の間に、大小複数の池、洞窟のトンネル、あずま屋、中世風の建物と「田園風景」が織り成され、20世紀前半に建造されたリバティ様式の温室も華を添えている。また、昼間はクジャク・ガチョウ・カモ・白鳥・ウサギ・カメなどが放し飼いにされており、長閑で楽しい光景が見られる。一般に無料公開されており、世代を超えて憩えるスポットである。毎春、開催される「FlorArte」というアート作品を花や植物で再現する展覧会も見所のひとつ。

「ヴィッラ・フィーゴリ庭園Parco di Villa Figoli」は、元はジェノヴァ貴族グリマルディ家が所有していたヴィッラとその庭園で、フィーゴリ家に所有が移った後、1872年に当事の若手建築家ルイージ・ロヴェッリLuigi Rovelliにより修復される。直近では2015・2016年に修復された後、市所有地として庭園は一般開放され、主に野外イベント会場としても活用されているが、前述のヴィッラ同様、塔のある城の様相のヴィッラが背景に良く映え、雰囲気を盛り上げる。

徒歩でアクセス可能な高台には、「プラハの幼子イエス像聖堂Santuario Gesu Bambino di Praga(1904年造)」があり、時季を問わず各国からの巡礼者が訪れているが、常設展示されているアルビソーラの陶器の人形でキリスト降誕の場を表現したプレゼーぺは見所。

毎年9月第2週末には、国際的なウォーキング大会「Mare e Monti(「海と山」の意)」が開催され、海と山の近いリグーリアの地形が感じられるコースを自然とパノラマを楽しみながら歩くことができる。山のコースは、ユネスコ世界ジオパークに登録されているベイグア州立自然公園を歩くコースで海抜740から1100m程(選択可)まで登るためトレッキングになるが、平坦な海岸沿いの遊歩道を行く海のコースもあるので、慣れていない方でもウォーキングを楽しめる。

この遊歩道は、以前は鉄道が通っていた場所を整備されたプロムナードで、ジェノヴァ出身シンガーソングライター、「ファブリッツィオ・デ・アンドレ海岸通りLungomare Fabrizio de Andre」と名付けられ、大会時以外には、海とジェノヴァ方面のパノラマなどを眺めながら、散歩、ジョギング、サイクリング(貸し出し自転車有り)を自由に楽しむことも可能である。


足を延ばすと/近郊篇・データ
 

Arenzano
アレンツァーノ

■交通アクセス
ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅Genova Piazza
Principeから、アレンツァーノ駅Arenzanoまで、普通列車Regionaleで約35-40分/3.60ユーロ
http://www.trenitalia.com/tcom-en

アレンツァーノ駅のチケット売り場がある方(ジェノヴァ方面からの電車が到着する1番線側)の出口を出て、左側のなだらかな坂を上り、道沿いに下っていくとお店・レストランなどが並んでいる市の中心部とホテルなどが多い海岸沿いの通りに出る。ヴィッラ・ネグレット・カンビアーゾ庭園へは、駅を出て、左へ30m程直進し、坂を上る前に右へ下りて行くと、駐車場先の突き当たりにも入り口があり、庭園を通りぬけながら海岸方面へアクセスすることも可能。


■その他
アレンツァーノ市公式サイト(イタリア語) http://www.comune.arenzano.ge.it/

アレンツァーノ市観光サイト(イタリア語) http://www.arenzanoturismo.it/

「プラハの幼子イエス像聖堂Santuario Gesu Bambino di Praga 」サイト
(イタリア語・英語・フランス語・スペイン語) https://www.gesubambino.org/  

「Mare e Monti海と山のウォーキング大会」サイト (イタリア語・英語)
http://www.maremontiarenzano.org/ 


※ジェノヴァへのアクセスなど一般情報は、おすすめ一日観光コース(1)のデータ部分をご参照ください。
http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.