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編集後記
2019年3月15日
JITRA編集室 大島悦子

●ミラノでは、シチリア出身のルネッサンス画家アントネッロ・ダ・メッシーナ展が開催されています。
ミラノのパラッツオ・レアーレで2月21日から「アントネッロ・ダ・メッシーナANTOLELLO DA MESSINA展」が始まりました。アントネッロ・ダ・メッシーナ(1430-1479)は、名前が示す通り、シチリアのメッシーナ出身で1400年代後半、ルネッサンス期の作家として活躍しました。今回の展覧会は、ミラノ市がシチリア州との協力の上に実現したもので、アントネッロの残した全作品35品のうち、内外のミュージアムから集められた19点が一堂展示される意欲的な企画です。

写真下左:@「アントネッロ・ダ・メッシーナ展」受付  写真下右A会場内で『三幅対祭壇画』(フィレンツエ、ウフィツィ美術館)をオーディオガイドを聴きながら鑑賞

アントネッロの作品で最もよく知られている『受胎告知のマリア』(シチリア州立美術館)は、マリアの背後に後光を描かず、シンボル類もなく、無地の背景に顔と手の表情だけで『受胎告知』の場面を表現した稀有な作品です。   

写真下左:B『受胎告知のマリア』(パレルモ、シチリア州立美術館)  写真下中:C『書斎の聖ヒエロニムス』(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)  写真下右:D「男性の肖像」(トリノ、パラッツオ・マダーム)

アントネッロは、若いころナポリで修行をし、フランドル風の本格的な油彩による認細密描写をイタリアに導入した最初期の画家とされています。晩年にはヴェネツィアに滞在し、ヴェネツィア・ルネッサンスの展開において重要な役割を果たしました。宗教画に加え、肖像画にも優れた作品を残しています。

写真下左:E左は「聖グレゴリオ・マーニョ像」 右は「聖ジローラム」像(シチリア州立美術館)   写真下右:Fキリストの顔のデッサン画

なお、アントネッロの活躍した当時、メッシーナは重要な港町として栄え、イタリアおよび地中海の主要航路の拠点の一つでもあり、交易や人々の交流の盛んな都市でした。故郷の工房で大半の生涯を過ごしながらも、各地の新しい芸術潮流を受け止め、独自の世界を創ったアントネッロの業績もそんな土壌ゆえに生まれたのかもしれません。

ANTOLELLO DA MESSINA アントネッロ・ダ・メッシーナ展 
開催時期:2019年6月2日まで
会場:パラッツオ・レアーレ Palazzo Reale
所在地:Piazza del Duomo, 12, 20122 ? Milano
開館時間 月曜: 14:30-19:30、火曜-水曜-金曜-日曜: 09:30-19:30
木曜-土曜: 09:30-22:30  (切符売り場は閉館1時間前にクローズ)
入館料:大人14ユーロ
http://www.mostraantonello.it/

●牧野宣彦氏が新刊「ビジネスマンに捧ぐ ヴェルディの生き方27カ条」を出版しました。
JITRAの連載「イタリア世界遺産の旅」「イタリア 音楽の旅」「歴史のかおるカフェをたずねて」などでもおなじみの牧野宣彦氏が、3月初め、幻冬舎から「ビジネスマンに捧ぐ ヴェルディの生き方27カ条」を出版しました。

写真下:G新刊「ビジネスマンに捧ぐ ヴェルディの生き方27カ条」 表紙 

サブタイトルは「ストレスの多い現代社会を生き抜く術を、イタリアの巨匠から学ぶ」。 「ヴェルディを愛してやまない」という著者の牧野氏からはJITRA読者あてに下記のメッセージが届いています。
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イタリアの“歌劇王”と称された作曲家のジュゼッペ・ヴェルディは、貧困の為に若い頃妻と二人の子供を失うという不幸な目にあったが、苦難を乗り越え「アイーダ」「ラ・トラヴィアータ」など優れた作品を作曲し、一流の音楽家になった。

彼は若い頃から蓄財に努め金持ちになり、晩年は、幼少の頃の貧しい時代を思い出し、貧乏な人たちの救済に力を尽くした。20世紀のアメリカを代表する経済学者のドラッカーは、80歳を過ぎても最高の作品を作ろうと挑戦するヴェルディを生き方の手本にしていた。数々の苦難を乗り越え成功を収めた彼の生涯には、仕事や人付き合いに役立つノウハウが隠されていた。27のノウハウを伝授する。

新書版で800円ですので、是非お読みいただければ幸いです。                                                              

牧野宣彦
      
タイトル:「ビジネスマンに捧ぐ ヴェルディの生き方27カ条」
著者:牧野宣彦
発行:幻冬舎
価格:800 円 (税込 864 円 )

■安田恵美子さんの新連載「新・ヴァイオリンの町クレモナから」が開始しました。
今号から、クレモナ在住の安田恵美子さんの「新・ヴァイオリンの町クレモナから」が始まりました。安田さんには、すでに同名の連載を2014年1月から5月にかけて執筆していただいていますが、丸5年経た今、改めて内容を更新したいというご本人の要望を受けて、新連載に挑戦していただくことになりました。

写真下左:Hクレモナの町のあちこちで見られるヴァイオリンの姿   写真下右:Iクレモナのヴァイオリン博物館内展示 

1回目は「前編 クレモナとヴァイオリン」。世界に知られるヴァイオリンの町クレモナのストラディヴァリなどの活躍、それを偲ぶ散策ルート、ヴァイオリン博物館の案内などをしていただきます。

写真下左:Jマルコーニ広場のストラディヴァリ像  写真下右:K町中にたくさんの工房が開かれている

「気がついたらクレモナに在20年」という安田さんは、ヴァイオリン博物館開設時からのスタッフの一人でもあります。安田さんの体験にもとずく、新鮮なクレモナ情報にご期待ください。                

JITRA 編集長
大島悦子 Etsuko Oshima


 

編集後記
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