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私の住む町Travel案内  マテーラ Matera
15 gennaio 2009

■私の住む町番外編(2)
高い神性を秘めた「授乳の聖母」のフレスコ画

サンタ・ルチア・アッレ・マルベ岩窟教会
S.Lucia alle Marve


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案内人 白旗寛子



およそ30ヘクタール、東京ドーム6個半の広さに洞窟の家、家、家がひしめくサッシ地区は、洞窟住居群などと訳されるが、せっかくだから見学してみたいのが岩窟(洞窟)教会だ。現在サッシではいくつかの岩窟教会を見学できるが、サンタ・ルチア・アッレ・マルベ岩窟教会は、洞窟の用途の変遷を大雑把に把握する上でも面白い。

「サンタァ ルゥチィアー♪」のナポリの舟歌でおなじみの聖女ルチアに捧げられた10〜11世紀の教会で、3つの扉口の上にはそれぞれ、目の守護聖人である彼女のシンボル2つの眼球が入った杯のレリーフがうっすら確認できる。教会内には、18のフレスコ画が残っているが、この杯を持っているのが聖女ルチアというわけ。

岩窟とはいえ、内部はカトリックの教会らしく堂々の三廊式で、律儀にドーム天井まで掘って再現しようとしている。また、祭壇と信者席を仕切り、聖像画を描いた聖像壁があった。1283年、教会は"建築された"サンタ・ルチア教会へ移転する(ちなみに13世紀のマテーラといえば大聖堂をはじめ、ちょっとした教会の建築ラッシュである)。使われなくなればただの洞窟ということで、教会は住居に変わり、上記の聖像壁は切り崩され、教会に入って左にあるかまどを囲う壁になった。近づくと聖像壁の名残が伺えるが、不運にもお顔の真ん中で切り石に分けられたのは、聖女アガタ。

その上のニッチを飾る授乳の聖母は、マテーラのビザンチン様式を代表するフレスコ画の一つだ。わざと乳房を肩のあたりに描くなど人間性を排除することで神性を高めているのが面白い。

さて教会を出て、右の急な階段を上りきると左手に岩場が広がる。そこは、教会の屋根にあたるわけだが、なんと中世前期の墓穴(発掘済み)が、一様に東を向いて並んでいる。こちらもお見逃しなく。

(写真)13世紀のビザンチン様式のフレスコ画「授乳の聖母」(左)と「大天使ミカエル」(右)。



私の住む町番外編・データ
 

■サンタ・ルチア・アッレ・マルベ岩窟教会
S.Lucia alle Marve

場所 サッシ(カヴェオーソ地区)
開館時間
夏季 09:00〜13:00/15:00〜19:00
冬季 09:30〜13:30/14:30〜16:30
入場料 :2.5ユーロ

その他同地区には下記の岩窟教会がある
・マドンナ・デッリドリスMadonna dell'Idrisとサン・ジョバンニ・イン・モンテッローネS.Giovanni in Monterrone
・コンヴィチーニオ・ディ・サンタントニオCovicinio di S.Antonio
・サンタ・バルバラS.Barbara
開館時間は上と同じ。
入場料:1教会2.5ユーロ/3教会共通 5ユーロ/4教会共通 6ユーロ
※なお、サンタ・バルバラに限っては2008年現在、事前の完全予約制となっている。

(予約・問い合わせ)
サッシ・ツーリズムSassi Tourism www.sassitourism.it
住所Via Lucana,238
Tel/Fax +39 0835 319 458  代表携帯 +39 338 2370498
e-mail :info@sassitourism.it

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