JAPANITALY Travel On-line

イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  パルマ Parma
15 febbraio 2005

■おすすめ一日観光コース






                              >>> パルマインデックスページへ


案内人 聴涛洋子



パルマと言えば、生ハムが美味しいとか、オペラが盛んだとか、ナポレオンの妻が公国を築いたとか、それなりにご存知の方も多いはず。知名度が上がってきたパルマを連載するにあたって、住む者から見たこの町の魅力と特徴を紹介していきたい。

パルミジャーニ(パルマ市民)が『ピアッツァ』と呼べば町の中心ガリバルディ広場 Piazza Garibaldiのこと。ここを拠点に周りを歩いていれば観光からショッピングまでほとんど済んでしまうし、道に迷っても『Dov'e' la Piazza? ピアッツァはどこですか?』でOK。
早速、ロマネスク様式のドゥオモ Duomo とピンク色の大理石の洗礼堂 Battistero が美しい線をなすドゥオモ広場 Piazza Duomoへ。この町出身のB.ベルトルッチ監督の初期の映画によく出てくる広場だ。中世初期の彫刻家アンテーラミ B.Antelami の『キリスト降下 Deposizione』(ドゥオモ内部)や洗礼堂内部の様々な彫刻は、人間らしい感情あふれる作品で私のお気に入り。また、ドゥオモ祭壇上の丸天井に描かれたコレッジョ Correggio の『聖母被昇天 Assunzione della Vergine』は、光輝く威厳に満ちた壁画で圧倒される。多少首が痛くなっても頑張って見上げ続けて鑑賞して欲しい。
さらに、ドゥオモ裏にあるサン・ジョヴァンニ S.Giovanni 修道院のキオストロ(中庭)には、あまり町の人にも知られていない面白い図書館が残っている。小さな館内の壁画はグロテスク様式できれいに彩どられ、当時の世界各国の言語で様々な言葉が書かれている。歴代法王の名を功績次第で色分けして書いたものもあり、悪名高い法王は黒色だったりして面白い。

修道院を出てちょっとブレイクするなら、すぐ脇にあるジェラテリアK2(カッパドゥーエ)は町で一番の美味しさ。夏は昼も夜も夜中まで長蛇の列だが、めげずに並ぶ価値あり。そして今度はドゥオモから緑の芝生の公園の方向へ。左手にマリア・ルイージャが建てたテアトロ・レージョ Teatro Regioが見える。毎年オペラだけでなくバレエやダンスなどプログラムが多彩。運がよければ、当日のチケットがあまっていることもあるので、中の切符売り場で聞いてみるべし。お隣の公園内のピロッタ館 Palazzo della Pilottaには、エミリア派画家を代表するコレッジョやパルミジャニーノ Parmigianino の傑作が所蔵されている国立絵画館 Galleria Nazionaleと、17世紀の木造劇場テアトロ・ファルネーゼ Teatro Farneseがある。美術にはさほど興味のない方は、外の芝生で市民と一緒に足を投げ出したり、水曜に開かれるメルカート(市)で安物買いをしたりして楽しんで。
ピロッタ館を過ぎてさらに橋を越えると、市民の憩いの場ドゥカーレ公園 Parco Ducale。イタリアには珍しい白い砂が敷き詰められた均整のとれた広々した公園では、市民が本を読んだり散歩をしたりとゆったりとした時間が流れている。カフェやレストランもあるので午後一休みするのにもってこいかもしれない。

しかし、せっかくあまり観光化されていない小さな町に来たのだから、いろいろ駆け足で回るだけではなく、ブラリと脇道を探索して一般市民の生活ぶりも観察して欲しい。ピアッツァ周辺の3月20日通りVia Venti Marzoトンマジーニ通りVia G. Tommasiniサウロ通りVia N.Sauroなどを歩くと、小さくても品と質のいい店が潜んでいる。歴史のありそうな古い建物の中がフィットネスクラブになっていたり、高級ブティックの隣が八百屋さんだったり。そんな中を老若男女問わず皆自転車に乗って走りぬけていく...。パルミジャーニはそれほど開放的ではないが親切。英語ができないから上手く応対してもらえない場合もあるかもしれないが、悪意を持って観光客をだましたりすることはまずない。それからパルマのシニョーラはお洒落。ブティックはセンスがいいし、化粧品店がやたらと多いことからも容姿に敏感な町だということが分かる。頑張りすぎた若作りの中年女性も多いので、冬でもオープンになっているピアッツァのカフェにのんびり座って『市民観察』もいいだろう。また、夜もチェントロに限れば比較的安全なので、食後のそぞろ歩きが楽しい。夏はピアッツァやファリーニ通り Via Farini は夜中まで飲んで盛り上がる若者でいっぱい。店からあふれた大勢の人たちがビール片手に立ち話しているので、観光客でも気楽に入っていける。最後に、パルマの商店は木曜午後が定休日なのでショッピングには要注意。


案内人プロフィール
聴涛 洋子(きくなみ ようこ)

学生時代トリノ大学で2年間史学を学ぶ。日伊間の貿易仲介会社に長年勤務するかたわら、映画や芸術などイタリア文化全般の興味と知識を深める。"イタリアはヴァカンスをしに行く国、決して住む国ではない"と思っていたはずが、"赤い糸"にやられて2000年からパルマに移住。現在は2児のマンマ。JITRA前編集長という光栄な職歴もあり。


パルマ・データ
 

■アクセス
ミラノから急行で1時間半弱(EUは停車するものとしないものがあるので事前にチェック)。ボローニャからは1時間。

■インフォメーション
Ufficio Informazioni
Via Melloni 1/b, 43100 Parma
TEL&FAX 39-0521-234735

Ufficio Turismo
http://turismo.comune.parma.it/turismo
turismo@comune.parma.it

■その他
国立絵画館 Galleria Nazionaleとテアトロ・ファルネーゼ Teatro Farnese
Palazzo della Pilotta
TEL 0521-233309
開館時間 火〜日 9:00-13:30 (月休)

ドゥオモ Duomo、洗礼堂 Battistero、サン・ジョヴァンニS.Giovanniなどの教会施設は朝9:00-12:00もしくは12:30で閉まり、午後は15:00-19:00頃まで見学可能。

テアトロ・レージョ Teatro Regio
Via Garibaldi 16/a
チケット販売:TEL 0521-039399 FAX 0521-504224
開館時間:火〜金 10:00-14:00、17:00-19:00 土9:30-12:30 16:00-19:00 日・月休
www.teatroregioparma.org
ticket@teatroregioparma.org

ドゥカーレ公園 Parco Ducaleは、季節により開園時間が異なるが、だいたい朝は7:00ごろから夕刻19:00前後まで。5〜9月は夜も遅くまで開園している。

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.