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私の住む町Travel案内  ピサ Pisa
15 Settembre 2015

■おすすめ一日観光コース






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案内人 ディイエンノ・モトコ



ピサと言えば斜塔。「ピサの斜塔」があまりにも有名で良く知られているので、本稿では斜塔以外の見どころを中心に紹介したい。

●ピサの町の3つの特徴
ピサの町の特徴は、大きく3つある。
1)深い歴史と海軍
ピサは、中世イタリアの4大海洋王国の1つで、大変重要な国であった。軍港としても強く、南イタリアまで影響下においたことも。ピサの旗は、現在ではイタリア海軍旗の一部に使われている。
2)食の宝庫 中世イタリアの交易の中心地で、町が栄えた。食べ物も大変豊富で、現在でも、サクランボ、トリュフ、魚介、希少牛、オーガニック松の実、ペコリーノチーズ、はちみつなどの産地で美味しい町。また山麓水や温泉も有名な町でもある。
3)高等教育 イタリア国内総合ランク常に1-3位、ノーベル賞受賞者を2人輩出したピサ大学など人口約9万に対して3つも大学があり、町中に100近い建物が点在している。この3大学からなる大学システムは、世界最高の研究機関とされ、各国から学生・研究者がやってくる。特に理系(科学・工学・物理)が有名だ。

●ピサ中央駅からスタート
ピサの旧市街散策は、ピサ中央駅からスタート。駅から進むとすぐにイタリア共和国の父、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場に出る。その広場にある聖アントニオ教会La Chiesa di San't Antonioの壁にストリートアートの巨匠、キース・へリング生涯最後の作品「Tuttomondo 全世界」が。広場の中央からまっすぐのびたコルソ・イタリアは、ピサのメインストリート。シャツのお店やエリボリステリアと呼ばれる西洋漢方のお店、イタリアのメーカーの化粧品店などを見ているうちにアルノ川へ。川を渡るとボルゴ・ストレットBorgo Strettoと呼ばれる柱廊のある通りがみえてくる。そのすぐ左の市場(メルカート)は、毎日午後19時半まで開いていて、新鮮な野菜や、パン、広場に面した肉屋など下町の雰囲気を味わえる。

写真トップ: ダンテの「神曲」地獄編の元になる事件が起きた「時計宮」
下左:ピサといえばやっぱり、「ピサの斜塔」 下右:ピサ市民の憩いの美しい公園ピアッツァ・マルティーリ・デッラ・リベルタ


●難関のピサ高等師範学校や「時計宮」
ボルゴストレットから、ウリッセ・ディーニ通りVia Ulisse Diniで左に曲がるとカヴァリエーり広場に出る。この広場は、中世の政治の中心になった場所で、今でも野外コンサートなどイベントの際に使われる。広場に像のあるコジモ1世が作った聖ステファノ騎士団(カヴァリエーリ)がこの広場の名前の由来となっている。コジモ一世像の後ろには、ピサ高等師範学校 Scuola normale superiore di Pisa があり、ピサにある大学の中でも難関大学。入学者が7-80人の上に、卒業できるのは6-7人という狭き門だ。また、大学の左には時計宮 Palazzo dell'Orologgio。ダンテの「神曲」地獄編の元になる事件が起きた場所で、13世紀権力争いに負けたウゴリーノ伯爵とその子や孫5人が飢餓の刑として、死ぬまで幽閉された塔があった。事件のことが建物の壁に記されている。大学の右には、サン・ステファノ教会 Chiesa di Santo Stefano dei Cavalieri。十字軍のサン・ステファノ騎士団のために建てられ、オスマントルコとの戦いで勝利したときに持ち帰ったトルコの旗、柱など、勇ましいものが飾ってあるめずらしい教会だ。

●世界遺産の「奇跡の広場」
カバリエーリ広場を抜け、おしゃれなワインバー、牛乳屋が経営するジェラテリアなどを進むと、ピサで一番有名な斜塔が見えてくる。ジョヴァンニ・ピサーノの一枚の大理石でできた説教壇のある、ピサ様式が美しいドゥオモ(サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂)、ガリレオ・ガリレイが振り子の法則を見つけたといわれる本物のランプや、古代彫刻のあるカンポ・サント(納骨堂回廊)、内部の音響の響きが美しい洗礼堂、シノピエ美術館、絵から彫刻までドゥオモに飾られていたものを展示しているドゥオモ付属美術館がある。世界遺産の奇跡の広場を堪能した後は、知る人ぞ知る、サンタ・キアーラ教会へ。ここは、イエスが処刑された時の茨が祭られていて、ガラス越しに見ることができる。

●ローマ帝国時代の温泉跡も
斜塔側から延びるカルディナーレ・マッフィ・ピエトロ通りVia Cardinale Maffi Pietroの終わりには、ローマ帝国時代の温泉、テルマエ・ロマエの跡が。サン・ロレンツォ通りVia San Rorenzoで左に曲がると、ピサ市民の憩いの美しい公園ピアッツァ・マルティーリ・デッラ・リベルタPiazza Martiri della Libertaがある。この公園からどの道でも南に進むとピサの裏路地地域に。まっすぐ進んでいくとアルノ川にでる。アルノ川沿いにサン・マッテオ国立美術館Museo Nazionale di San Matteoと、メディチ一族が住み今は県庁になっている建物がある。

●お勧めはアルノ川沿いの散歩
ここからはアルノ川沿いの散歩がお勧め。アルノ川付近ではたくさんのイベントが行われる。ピサの町の祝日の前日6月16日はルミナーラと呼ばれ、アルノ川沿いの建物が10万個のろうそくで照らされ、最後に花火があがる。そして、ピサの祝日6月17日には町に露店が並び、中世の衣装を着たパレードが行われ、夜にはサン・ラニエリのパリオと呼ばれるボートレースが行われる。6月の最終末には、ジョーコ・デル・ポンテという橋の上で団体で力を競う中世からの競技が行われ夜中まで盛り上がる。

川沿いにある王宮博物館 Museo Nazionale di Palazzo Realeは、元はメディチ家のコジモ一世のために作られた宮殿である。当時の衣装や、肖像画、彫刻などが飾られている。ジョーコ・デル・ポンテの鎧など武器900点のほかに、ウフィッツィ美術館とは別の、初代トスカーナ大公メディチ家のコジモ一世の妻エレオノーラと息子ジョヴァンニの肖像画、また、ピサ出身のガリレオ・ガリレイにまつわるものもあり、ピサの町を知るには必見。

案内人プロフィール
ディイエンノ・モトコ

ピサ在住。トスカーナ・トリップ主宰/フィレンツェの革メーカー、フランチェスコ・リオネッティ勤務。イタリア企業に勤務しつつ、ピサ周辺の穴場を案内(イタリア政府公認添乗員のライセンス有)。日本での営業・マネージメント経験を活かし、雑誌取材・撮影コーディネートもこなす。
希少牛・サクランボ・トリュフ・魚介の産地、海・山麓水・温泉の町、中世イタリアの中心の1つであった深い歴史のあるピサを紹介し「斜塔だけじゃないんですね」と言われることが大きな喜び。
「それでもイタリアなワケ New! in トスカーナ」
         観光サイト「トスカーナ・トリップ」


ピサ・データ 
 

■アクセス
<列車>フィレンツェから電車で約1時間。
<空港>
ガリレオ・ガリレイ国際空港から、中央駅まで1km。バス 約10分。タクシー 約5分。
2015年12月からPisamoverという無人運転リニアが6:00-24:00で運行される予定。

■インフォメーション
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場
Piazza Vittorio Emanuele II, 16
開館時間 毎日10:00-13:00, 14:00-16:00 
piazzavittorioturismo@provincia.pisa.it 


ドゥオモ広場Piazza del Duomo
開館時間 毎日 9:30-17:30 
duomo@walkinginthecity.it

■見所
サン・ステファノ教会 Chiesa di Santo Stefano dei Cavalieri
住所: Piazza dei Cavalieri, 8
開館時間: 夏季 毎日10:00-19:00 冬季 月曜-土曜 11:00-16:30 日曜 11:30-17:30
開館時間: 10:00-18:00(日、祝は10:00-13:30)
入場料: 1.5ユーロ

奇跡の広場(斜塔、大聖堂、洗礼堂、納骨堂回廊) Piazza dei Miracoli 開館時間: http://www.opapisa.it/en/plan-your-visit/practical-information/opening-hours.html (伊語・英語) 入場料: http://www.opapisa.it/en/plan-your-visit/practical-information/ticket.html  (伊語・英語)

ピサの斜塔公式サイト http://www.opapisa.it/

サンタ・キアーラ教会 Chiesa di Santa Chiara
Via Roma, 67
入場料: 無料

サン・マッテオ国立美術館 Museo Nazionale di San Matteo
Lungarno Mediceo Piazza S. Matteo
開館時間: 平日 8:30-19:00 祝日 8:30-13:30
休館日: 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料: 5ユーロ

王宮博物館 Museo Nazionale di Palazzo Reale
Lungarno Pacinotti, 46
開館時間: 月曜-土曜 9:00-14:00
入場料: 5ユーロ



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