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15 maggio 2008

■おすすめ一日観光コース(1)


古代ローマ帝国の足跡をたどる一日



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案内人 田島麻美



「ローマは一日にして成らず」という言葉があるが、ローマ観光もやはり一日では終わらないほど町中に名所遺跡であふれている。そこで『おすすめ一日観光コース』案内は、テーマごとに町を楽しむコース3つをご紹介したい。今回は、題して「古代ローマ帝国の足跡をたどる一日」。まずはローマの中心部であるコロッセオColosseoからスタートしよう。

一年中ツーリストでごったがえしているコロッセオは入場にも行列ができるのが常だが、ここまできたらやはり内部も見学して欲しい。朝8時半くらいから並ぶと人も少なくすんなりと入場できる。
ローマ帝国皇帝ネロの私邸跡に建設されたコロッセオは、80年にティトゥス帝が完成させた円形闘技場。正式名称は「フラヴィの円形闘技場Anfiteatro Flavi」だが、ネロ帝の巨大な石像(コロッスス)があったことから「コロッセオ」の名称で呼ばれるようになった。内部は4階建てでアレーナ(闘技場)と5万人を収容できる観客席に大きくわかれており、地下には剣闘士や猛獣を収容していた檻の跡が今でも鮮明に残っている。
ここで「古代モード」にスイッチを切り替え、312年に建造されたコンスタンティヌス帝の凱旋門Arco di Costantinoを左手に見ながらフォロ・ロマーノへ。

フォロ・ロマーノForo Romanoは古代ローマ帝国の政治、商業、宗教の中心地だった遺跡である。1200年間に渡って栄えたローマ帝国時代、歴代皇帝達がこの地にモニュメントや神殿などの建設を繰り返してきた。203年建造セプティミウス・セヴェルス帝の凱旋門Arco di Settimio Severoをはじめ、コンコルディア神殿、ヴェスパシアヌス帝の神殿など、当時の面影を今に残す遺跡の数々に囲まれながら歴史のロマンにどっぷり浸っていただきたい。ローマ帝国時代、建物は全てまっ白な大理石で装飾されていた。太陽の光をうけてキラキラ輝いていた町並みを想像しながら歩くと、遺跡めぐりはいっそう楽しくなる。
ちなみにセプティミウス・セヴェルス帝の凱旋門の隣には「ローマのへそUmbilicus Urbis」と呼ばれる石がある。古代ローマの中心地点であったこの場所から放射線状に、現在のローマも発展していった。


写真トップ:古代ローマの中心地、フォロ・ロマーノ、下左:コロッセオ内部
下右:セナトリオ館を背後に控えたマルクス・アウレリウス帝(この写真のみ APT di Roma)


サトゥルヌスの神殿、もしくはセプティミウス・セヴェルス帝の凱旋門から階段あるいは坂道を登っていくと、カピトリーノ博物館Musei Capitoliniがあるカンピドーリオの丘Campidoglioへ出る。マルクス・アウレリウス帝のブロンズ像を中心に据えた美しい広場は、1538年ミケランジェロによって設計された。広場正面の奥にあるセナトリオ館Palazzo Senatorioが現ローマ市庁舎で、ここで結婚式をあげるカップルも多いので花嫁、花婿の姿を見るチャンスに恵まれるかもしれない。 カピトリーノ博物館は、ローマ皇帝や歴史上の人物の彫像をはじめ、絵画館Pinacotecaにはティツィアーノなどの名画が多数展示されている。ローマのシンボルである「狼の乳を飲むロムルスとレムス」のブロンズ像もここにある。

ここまで見て回ったら、休憩タイムにおすすめしたいのがカピトリーノ博物館絵画館2階にあるテラスカフェCafe Capitolino。博物館内からはもちろん行けるが、博物館に入らない人もカンピドーリオ広場南端にあるテラス入り口から入れば喫茶だけの利用もできる。広々としたテラスからはコルソ通りVia del Corso、ゲットー(ユダヤ人地区)Ghettoなどローマの中心街のパノラマが一望でき、ランチスポットとしても人気。

絶景スポットで美味しいカフェを飲みリフレッシュした後は、カンピドーリオの正面階段を降りて左手へ進もう。なだらかな坂道の先に、古代の円形の劇場跡マルチェッロ劇場Teatro di Marcelloが見えてくる。この劇場の裏手にはゲットーがあり、美味しいローマ料理のレストランなどが並んでいる。
マルチェッロ劇場を右手に見ながらさらに道なりに進むと、突き当たりに真実の口Bocca della Verita'がある中世の教会サンタ・マリア・イン・コスメディン教会Chiesa di Santa Maria in Cosmedinにたどりつく。教会入り口の壁に埋め込まれた真実の口は、もともとはローマ時代の下水道のマンホールだったものだ。

写真撮影を終えたら、教会裏手に足を延ばし、映画『ベン・ハー』の有名な馬車競技の撮影にも使われたローマ市民の憩いの場チルコ・マッシモCircoMassimoへ。芝生内は出入り自由なので、ここでしばし足を休めるのもいい。チルコ・マッシモ通り沿いの高台からは、パラティーノの丘Colle Palatinoの遺跡が眺望できるスポットがある。夕暮れ時、太陽を受けて強烈なオレンジ色に染まるパラティーノの丘の眺めは、息をのむほどの美しさだ。
古代ローマコースを一気に回って疲れたらここで終了してもいい。真実の口広場まで引き返してヴェネツィア広場PizzaVeneziaへ出るか、パラティーノの丘からサン・グレゴリオVII世通りVia di SanGregorioVIIを道なりに行けば、出発地点であるコロッセオへ出られる。

まだまだ余裕がある人には、ここからローマで最もにぎやかなナイトスポットへ行ってみることをおすすめする。真実の口広場前の横断歩道を渡ってテヴェレ川沿いを歩き、ティベリーナ島Isola Tiberinaの橋を渡ると、そこはもうローマの下町トラステヴェレTrastevereだ。この界隈には美味しいピッツェリアやリストランテ、エノテカが軒を連ねている。特にサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂Basilica di Santa Maria in Trastevere周辺は、夜店も出てにぎやかなナイトライフが楽しめる。

案内人プロフィール
田島麻美(たじま あさみ)

千葉県出身。フリーライター&エッセイスト。2000年のジュビレオを記念して(?)渡伊。以来ローマに住みつき、イタリア各地の暮らし、食、旅、歴史、カルチャーをテーマに執筆活動を続ける。主な著書:『南イタリアに行こう』、『ミラノから行く北イタリアの街』、『ローマから行くトスカーナと周辺の街』(いずれも双葉社刊)、『イタリア中毒』(ユビキタスタジオ発行、KTC中央出版発売)など。
テレビ・雑誌の撮影コーディネター、通訳としても活動中。

『イタリア中毒』
発行: ユビキタ・スタジオ、発売: KTC中央出版
気軽な旅行者から踏み込んで暮らしはじめたローマの街で、言葉や文化、価値観の相違を体当たりで乗り越えた毎日。イタリアという、人生をハッピーにする「毒」が身体の中に浸透するまでの、さまざまな出来事を綴る。


ローマ・データ
 

■アクセス
<電車>
ローマの玄関口となる鉄道駅はテルミニ駅Stazione Termini。ミラノ中央駅からはユーロスターES利用で4時間半(ユーロスターT-Bizで約4時間)、フィレンツェから約1時間40分。その他ローマの主な鉄道駅はテブルティーナStazione Tibrutina。

<空港>
国際便が発着する空の玄関口はフィウミチーノ空港Aeroporto di Fiumicino(正式名称レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)とアッピア・ヌオーヴァ街道沿いにあるチャンピーノ空港Aeroporto di Ciampinoだが、日本からの便はほとんどフィウミチーノに到着する。空港から市内へのアクセスは、テルミニ駅までノンストップで運行している「レオナルド・エクスプレスLeonardo Express」(料金は片道11ユーロ)が便利。毎日6時37〜23時37分の間、30分間隔で運航しており、テルミニ駅まで約30分で到着する。

■インフォメーション
ローマ市観光案内所
テルミニ駅構内
Tel: 06-82059127(総合メインインフォメーション)
開: 8:00-21:00(電話ガイドは9:00-19:00)

※その他市内の主要観光スポット付近に多数案内所がある。いずれも緑色の六角形のボックスが目印。9:00〜19:30。テルミニ駅、フィウミチーノ空港以外の主なスポットは以下の通り。
ナツィオナーレ通り Via Nazionale 9:30-19:30
トレヴィの泉 Via Minghetti. Fontana di Trevi 9:30-19:30
フォリ・インペリアーリ通り Piazza del Tempio della Pace. Fori Imperiali 9:30-19:30
トラステヴェレ Piazza Sonnino. Viale Trastevere 9:30-19:30

■市内交通機関
BITと呼ばれるバス・トラム・地下鉄乗車券はタバッキか雑誌スタンド(エディーコラ)で購入できる。地下鉄1回とバス・トラムが75分間乗り降り自由の1回券=1ユーロ、地下鉄・バス・トラムが何回でも乗り降り自由の1日券=4ユーロ、3日間券=11ユーロ、1週間=16ユーロ。

■その他
※オープン時間、入場料金は変更があるので事前にツーリストインフォメーションで確認要。
コロッセオ Colosseo
Piazza del Colosseo(メトロB線コロッセオ駅下車すぐ)
開: 3月の最終日曜〜8月31日 9:00-19:30、9月 9:00-19:00、10月 9:00-18:30、11月〜2月15日 9:00-16:30、2月16日〜3月15日 9:00-17:00、3月16日〜最終土曜日 9:00-17:30。
1月1日、12月25日は休館。
料金: 11ユーロ(パラティーノの丘との共通券)、6.5ユーロ(コロッセオのみ)

フォロ・ロマーノ Foro Romano
Foro Romano(ヴェネツィア広場から徒歩5分)
開: 5〜8月 9:00-19:00、日休。冬期は見学時間短縮。
料金: フォロ・ロマーノのみの場合は無料。

カピトリーノ博物館 Musei Capitolini
Piazza del Campidoglio
開: 10:00-21:00、月休
料金: 6.5ユーロ

テラスカフェ Cafe Capitolino
営業時間は上記博物館と同じ。カフェテラスのみの入場は無料。

マルチェッロ劇場 Teatro di Marcello
Via del Teatro di Marcello
開: 不定。コンサートなどがある場合は見学不可。
*コンサート開催時を除き入場無料

サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 Chiesa di Santa Maria in Cosmedin
Piazza Bocca della Verita' 18
開 :9:00-18:00
無料

チルコ・マッシモ CircoMassimo
Via del Circo Massimo (メトロB線チルコ・マッシモ駅下車すぐ)
入場無料

パラティーノの丘 Colle Palatino
上記コロッセオと全て同じ。

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂 Basilica di Santa Maria in Trastevere
Piazza Santa Maria in Trastevere
開: 7:30-12:30/15:30-19:30
無料
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