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イタリア世界遺産の旅
15 Novembre 2019
コネリアーノとヴァルドッビアデネのプロセッコの丘陵地
Le Colline del Prosecco di Conegliano e Valdobbiadene


ヴェネト州Veneto
登録年 2019年
登録基準  文化遺産(v)  


牧野宣彦

2019年7月アゼルバイジャンのバクBakuで開催された第43回世界遺産の会議でイタリアの「コネリアーノとヴァルドッビアデネのプロセッコの丘陵地」(Le Colline del Prosecco di Conegliano e Valdobbiadene)が、イタリア55番目の世界遺産に認定された。

これは認定基準のVにあたり、特に、回復困難な変化の影響下で、損傷されやすい状況下にある場合における、ある文化、または複数の文化を代表する伝統的集落、または土地利用の顕著なもの。アルベロベッロのトゥルッリなどと同等の価値が認められた。

写真トップ: コネリアーノとヴァルドッビアデネのプロセッコの丘陵地

●コネリアーノの町
今回世界遺産認定されたコネリア―ノの町は、人口約35000人、ヴェネト州トレヴィ―ゾ県にある。ルネッサンス期、レオナルドと同時代に活躍したコネリアーノ出身の大画家チーマ・デイ・コネリアーノの出身地であり、彼の住んでいた家も現存している。イタリアのワイン産地の世界遺産としては、バローロ、バルバレスコなどの産地として名高いアルバ周辺のランゲ地域が有名だが、今回、この地域はイタリアでは2番目のワイン畑の世界遺産となった。なお、ロンバルディア州の有名なFranciacorta地域は、世界遺産になっていない。

写真上:コネリアーノ中心部

●「コネリアーノとヴァルドッビアデネDOCGワイン」の生産地
コネリアーノ地域は、白ワインのプロセッコ(一般に発泡ワインとして知られる)の産地として有名である。

特に、今回世界遺産に指定された「コネリアーノとヴァルドッビアデネの丘陵地」には、『プロセッコ・スーペリオーレ・ コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG』で使用される葡萄畑が広がっている。この丘陵地域で作られるプロセッコのみがこの「DOCGワイン」の名称を使用でき、プロセッコの最も由緒正しき、そして歴史的、土壌的にも価値のある品質が保証されている。その他の周辺地域で生産される葡萄を用いた白発砲ワインは、「プロセッコ」と言う名称は使用できるが、「DOCワイン」であり、格は異なる。

また、イタリア最古で由緒のあるワイン学校「Scuola enologica di Conegliano(コネリアーノ・ワイン学校)」がこの市にある。

コネリアーノから西へ21キロ行くとFarra di Soglioという地域があり(Prosecco, Cartizze, Bianco di Colliという最高級ワインを産出するブドウ畑の丘陵が走り、それは「白ワイン街道Strada del Vino Bianco」と呼ばれている。南へ45キロの場所にあるRoncadeはCarbene, Merlot, Robosoといった葡萄が栽培され、この地域は蛇行するピアーヴェ川が流れ、「赤ワイン街道Strada del vino Rosso」といわれている。

写真上:コネリアーノとヴァルドッビアデネのプロセッコの丘陵地 

●小さな棚段の葡萄畑が独特な景観を形成
この丘陵地は急傾斜ホッグバックの丘陵、「チリオーニciglioni」とよばれる狭く小さな棚段の葡萄の木、背景の森、小さな集落、農地などの文化的な景観が特徴です。
険しい土地環境を人々が何世紀にもわたって克服し形づくってきました。17世紀頃から、チリオーニを利用し、斜面に平行・垂直な葡萄畑の並びがモザイクのような独特な景観が創られました。19世紀になると、「ベッルッセーラBellussera」という菱形に仕立てる葡萄栽培の技術が発達し、景観の美的特徴に大きく貢献した。

  

著者プロフィール

牧野宣彦(まきの のぶひこ)

早大卒。1974年旅行会社にて日本初のニューイヤー・スカラ座オペラツァーを企画。その後コンピュータ会社を経て、1998年によりイタリア、ボローニャ在住。フリーのトラベルライターとして、旅行、音楽、グルメ関係の執筆、写真撮影をする。 2003年オーストリアのエリザベート皇妃、2004年ゲーテのイタリア紀行、2005年モーツァルトのイタリア旅行とオーストリア、2006年はイタリアの世界遺産など毎年テーマを決めて写真撮影を行っている。著書「イタリアの歴史的ホテル・レストラン・カフェ」(三修社)、「イタリアオペラツァー」(あんず堂)「イタリアのベストレストラン」(透土社)「音楽と美術の旅、イタリア」(共著、音楽之友社)などがある。
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