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イタリア世界遺産の旅
15 maggio 2008
スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ
Villaggio Nuragico di Barumini



サルデーニャ州 Sardegna
バルーミニ Barumini 
メディオ・カンピダーノ県 Medio Campidano
登録年 1997年
登録基準 文化遺産(i)(iii)(iv)





文・写真 牧野宣彦

シチリアに次いで地中海で2番目に大きいサルデーニャ島は、独特の文化を有する場所である。先史時代から人が住み、紀元前1,000年代にヌラーゲ文明が栄えた。この古代文明を象徴するのが、「ヌラーゲ」という石造りの円錐形の塔だ。今も島内におよそ7,000残る。

島南部にある州都カリアリから北に50キロの町バルーミニには、サルデーニャ最大のヌラーゲ、スー・ヌラージがある。"スー・ヌラージSu Nuraxi"とは、この地方のサルデーニャ方言で"ヌラーゲIl Nuraghe"を意味する。
写真トップ:スー・ヌラージ
下左:スー・ヌラージから見たバルーミニの風景、右:塔のひとつと集落跡

●カリアリからバルーミニへ
2006年8月、私たちはサルデーニャのバルーミニにある世界遺産、スー・ヌラージに行く事にした。ボローニャからカリアリまではメリディアーナ航空の直行便で1時間半である。時刻表を見ると、朝9時15分の飛行機で飛べば夜8時20分カリアリ発の飛行機で日帰り出来る。

朝10時半カリアリの空港に着いた私たちは、空港のインフォメーションに行った。白髪の混じる女性がにこやかな笑みを浮かべて日本語で挨拶してきた。話してみるとこの女性はかなりの日本びいきで、陣内秀信先生が書かれた「地中海の聖なる島サルデーニャ」の本のことなども知っていた。

地図とスー・ヌラージの案内書をもらった私たちは、早速バルミー二に行くためにタクシー乗り場へ向かった。カリアリの空港からスー・ヌラージまでは約70キロ。現地で2時間くらい待っていてもらうと、トータルで4時間ほどの時間が必要だ。運転手と交渉し160ユーロで折り合いがついた。イタリアのタクシーでの長距離移動の場合、私は一キロ1ユーロと計算している。原油高の影響などでタクシー値段は数年前と比べるとかなり値上がりしている。走行距離、待ち時間などを計算するとこの値段でしょうがないなという感じだったが、後で考えてみると少し払いすぎた気がした。しかし、運転手は名前をサルヴァトーレといい、とても気さくなよい人でナポリ出身だった。カリアリとナポリどちらが好きか聞いてみると、両方好きだが、カリアリの方が好きだと言っていた。

空港を出発し、カリアリの郊外に出ると、まばらな木立、サボテンの茂み、見渡すばかりの大地が広がる。約1時間でバルーミニへ着いた。
私達は最初、町を見て回った。サン・フランチェスコ教会(1610年頃)、インマコラータ教会(1550〜1560年)などの美しい教会の他、ザッパータ館Casa Zapata(16世紀)内の考古学博物館を訪れた。博物館は入ると床がガラス張りになっており、下にヌラーゲの遺跡が見えた。円錐形の筒を切った切り口の様な形で、博物館の地下にかなり広範囲に広がっていて、下を見ると怖いくらいだった。

下左:スー・ヌラージ内から見上げる、右:綺麗に石が積み上げられている

●大きな建物のようなヌラーゲ
その後、車でスー・ヌラージへ向かった。
バルーミニに人が住み始めたのは、紀元前3500年頃だと言う。その後、紀元前1500年頃から、円錐の先端部分を切断したような形の巨石建造物ヌラーゲがつくられるようになり、その周辺に町が形成されていった。
ヌラーゲは、玄武岩などの石を積み上げてつくられた要塞のようなものだ。セメントなどを使わずに固められている。まず紀元前16世紀から13世紀の青銅器時代に中央にある2階建ての大きな塔が建てられたと言う。その後、本丸と4基の隅塔を備えた稜塁が作られ、中央の塔は堅固に固めらた。そして、前6世紀までに複雑な構造の防壁と塔が作り上げられる。

中に入ると、石を積み上げてつくったさながら大きな建物のようだ。大きな玄関があり、細い道を伝って上まで行くことが出来る。高さは18.5mくらい、直径は約11mある。多くの塔が防壁で結ばれ、武器庫や回廊などがあった。階段を下りると、行き止まりの洞窟や井戸、小さな庭や見晴らし窓のようなものもある。
東側には、集落を構成していた50戸程の石造りの土台の跡がある。ヌラーゲとその集落は、前7世紀に破壊されたが、古代カルタゴと古代ローマ時代に再び人が住んだと言う。19世紀に遺跡が発見され、20世紀に復元された。

これらの遺跡は、当時地中海沿岸に広がった巨石文化の名残だと言う。ヌラーゲ文明については文書による資料が発見されておらず、謎の部分が多い。それでも今なお、サルデーニャを特徴付ける貴重な文化遺産として存在している。


データ
Dati

■バルーミニへのアクセス
カリアリCagliariからARST社のバスが出ている。鉄道駅そばのバスターミナル(マッテオッティ広場Piazza Matteotti)から約1時間半。ただし、平日3便(14:00、14:30、17:00)、休日は1便のみと本数が少ないので注意。なお、カリアリ空港からも平日に1便出ている(14:10発。所要時間1時間10分)。
FdS社のバスもバルーミニや近辺の町(ヌラッラオNurallao、イシリIsili、サンルリSanluriなど)とカリアリをつないでいる。
ARST社 http://arst.sardegna.it
FdS社 http://www.ferroviesardegna.it

車の場合、カリアリから国道SS131号線を進み、約40キロのところにあるヴィッラサンタVillasanta分岐点で国道SS197へ入り約20キロ。

■スー・ヌラージ Su Nuraxi
バルーミニの中心部から約1キロのところにある(徒歩または車で)。
ガイド付の見学のみとなっている。9時からスタートし、30分おきに行われる。
開: 1月・2月 9:00-16:00(最終見学スタート時間)、3月 9:00-17:00、4月 9:00-18:00、5月・6月 9:00-19:00、7月・8月 9:00-19:30、9月 9:00-18:30、10月 9:00-17:30、11月 9:00-16:30、12月 9:00-16:00
(以上の時間は、天候などによって変更の可能性あり) 無休
料金: 7ユーロ、博物館と共通券 10ユーロ
チケット売り場 Tel: 070-9368128

問い合わせ
Fondazione Barumini Sistema Cultura
Viale S.Francesco 16, Barumini
Tel: 070-9361039 (携帯 349-7810732)
バルーミニ市サイト http://www.comune.barumini.ca.it

■サルデーニャ州観光局のサイト(英語版)
http://www.sardegnaturismo.it/en/index.html
このサイト内の "info" のページには、サルデーニャの一般旅行情報、公共交通機関情報のガイドがあります。
http://www.japanitalytravel.com
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