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イタリア世界遺産の旅
16 luglio 2009
ポルト・ヴェーネレ、
チンクエ・テッレと少島群

Porto Venere, Cinque Terre e le Isole


リグーリア州 Liguria
ラ・スペツィア県 La Spezia
登録年 1997年
登録基準 文化遺産(U)(W)(V)




文・写真 牧野宣彦

リグーリア州ラ・スペツィア湾の突端の岩場に位置する人口約4500人の小さな町ポルト・ヴェネーレPorto Venere、湾の西側の海に浮かぶ少島パルマリア島Palmaria、ティーノ島Tino、ティネット島Tinetto 5つの土地を意味する海岸線に展開するチンクエ・テッレ(モンテ・ロッソ・アル・マーレMonterosso al mare、ヴェルナッツァVernazza、マナローナManarola、リオ・マッジョーレRio Maggiore 、コルニリアCornigliaU)(W)(X)の基準を満たし、1997年に登録された。
写真トップ: ヴェルナッツァ

ポルト・ヴェーネレが歴史上初めて文書に現れるのは、紀元2世紀で"ポルトス・ヴェネリスPorts Veneris"であるといわれ、この街はガリアやスペインへの航路として発展した。その後1113年にジェノヴァがこの地を獲得し、リグーリア東端の覇権を確立する為にこの地に要塞を築いた。
写真左:ポルト・ヴェーネレ、右:ポルト・ヴェーネレのサン・ピエトロ教会

●絵のように美しいポルト・ヴェーネレ
私がこの地、ポルト・ヴェーネレを訪れたのは2004年7月5日、着いて見ると、前は小船が停泊する小さな港、右側は旧市街が広がり、海と聖ロレンツォ教会の丸いドームと古い中世の古城とのバランスがよく、絵の様に美しい場所だった。旧市外の門を入るとワイン、絵葉書、パスティチェリアなどの店やレストラン、カフェなどがあり、素的な町並みであった。少し歩くと上に行くかなり急な階段があり、そこを上り10分も歩くと聖ロレンツォ教会に出た。見晴らしがよく彼方にはカスターニャ岬、前方にはパルマリア島が見えた。

ここから更に歩くと古城カステッロ・アンドレア・ドーリアに着いた。城といっても既に廃墟となっており、石があるだけだったが、ここから岬の先端にあるサン・ピエトロ教会が見え、歩いて教会に向かって歩くと教会の右そばに石垣をくりぬいた場所があり、そこはバイロンの洞窟と書かれていた。眼下には数名の海水浴客がいた。険しい断崖になっていて、その下に洞窟があり、それがバイロンの愛した洞窟だといわれている。妻と私は、上からそれを見るだけで、古い建物の方へ行った。ゲーテの息子アウグストは、1830年8月にこの地を訪れ、ポルト・ヴェーネレの景観の美しさをたたえている。
写真左:モンテ・ロッソ、右:コルニリア

●険しい海岸線に並ぶ「5つの地」
するとそこに詩人ペトラルカの碑があり、ペトラルカがこの地を訪れ、その美しさを詠ったものだという。素晴らしい天気に恵まれ、紺碧の海と緑の島がとても美しかった。昼食は、港が一望できるグランド・ホテルのレストランで、魚介のスパゲッティを食べた。世界遺産に登録されている美しい景色を見ながら食べる昼食がまずかろうはずがない。15時に船でチンクエ・テッレの宿泊地モンテ・ロッソ・アル・マーレへ向かった。船からは、チンクエ・テッレの街が次々と見えた。私たちはモンテ・ロッソ・アル・マーレのポルタ・ロッカというホテルに3泊してチンクエ・テッレを見る為に、その日ボローニャから来たのだった。

チンクエ・テッレというのは、複数の町村からなるリグーリアの一地域で、灰色の岩肌の険しい海岸線、葡萄畑が階段状に広がり、荒削りな土地に500年位前から「5つの地」と呼ばれるようになった。この5つの街は、11世紀以降に誕生したと言われ、町の紀元はそれ以前に存在していたローマ時代の移住地に遡る。5つの街のうちモンテ・ロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、リオ・マッジョーレ、マナローラは、狭い渓谷の谷間に広がっているが、コルニリアは、切り立った段丘の上にある。
写真左・右:ヴェルナッツァ 

●船でヴェルナッツァへ
最初私たちはモンテ・ロッソ・アル・マーレから陸路ヴェルナッツァに行こうと思い、朝早く出発したが、30分も歩くと、険しい山道に体がきついと妻が音を上げたので、引き返し船で行く事にした。12時10分発の船でモンテ・ロッソ・アル・マーレを出発し、10分も乗るとヴェルナッツァに着いた。船から見ると港の右側に円錐形の高い塔があり、それが海に面した岩場に建てられたサンタ・マルゲリータ・ダンテオキア教会だった。港に着くととても賑わっていて、みやげ物や食料品などが並び、急な階段道、ピンクや赤の夾竹桃が咲き乱れる小道や柱廊や開廊が見られ、とても美しい。
街が一望に見渡せる高い場所に上ると、ごつごつした岩肌、そして右は段丘の上に広がっている町が見え、特徴的な町の景色が堪能できた。

写真左:「愛の小道」のシンボル、右:リオ・マッジョーレ

●マラローナとリオ・マッジョーレを結ぶ「愛の小道」
次に私たちは、船でマラローナへ行った。ここはヴェルナッツァのような絵画的な街ではない。少し歩くと国立公園の入り口に着いた。エレベーターで上にあがるとリオ・マッジョーレまでの道があり、これが有名な愛の小道だった。切り立った山には黄色いサボテンの花や赤いゼラニウムの花が咲き、道の右は広大なリグーリア海が、夏の光を浴びまぶしいばかりに輝いていた。所々に張り出した荒削りな岩などが見え、素晴らしい景色だった。途中黒い細長いお人形がキスしているような彫像があった。どうやらこれは、男女の愛の彫刻らしい。

約一時間も歩くとリオ・マッジョーレに着いた。この街は洒落たカフェやレスラン、14世紀に建てられた教区教会のネオクラシックの美しい姿が見えた。街は中心にある坂道に沿って商店街が並んでいる。小さな小道、広場、切り立った2つの深い谷間の斜面には、ピンクとクリーム色の可愛い家が立っていた。海岸に出ると高い断崖があり、そこからダイビングしている人が見えた。港には小さな小船が停泊し、海水浴客も多く絵画的な風景だった。モンテ・ロッソ・アル・マーレには3泊したが、この街は、海の上から見る景色が素晴らしく砂浜の海岸に広がる集落とのバランスがよい。チンクエ・テッレの5つの街ではヴェルナッツァが、一番印象に残っている。


データ
Dati

Porto Vener, Cinque Terre ■交通アクセス
●ポルト・ヴェーネレへの行き方
ラ・スペツィアLa Speziaからバス。ラ・スペツィアへは、ジェノヴァGenova約1時間半あるいはピサPisaから約50分で着きます。

●チンクエ・テッレの巡り方
<列車で>
列車でチンクエ・テッレの各町を回ることも可能。
ジェノヴァからの場合 ジェノヴァでラ・スペツィア方面行きの各駅停車の列車(Regionale)に乗り換え、リオ・マッジョーレなど各町で下車する。
ピサからの場合はジェノヴァ方面行き各駅停車でリオ・マッジョーレなど各町で下車する。

<船で>
ラ・スペツィア、ポルト・ヴェーネレ、およびチンクエ・テッレの各町発を巡る船があるのでそれを利用するのも便利。

問い合わせ
Consorzio Navigazione Golfo dei poeti
Via Don Minzoni, n° 13 - 19121- La Spezia - Italy
Tel. 0187/732987 - Fax. 0187/730336
http://www.navigazionegolfodeipoeti.it/

*ラ・スペツイア発 チンクエ・テッレ
(リオ・マッジョーレ、マナローナ、ヴェルナッツァ、モンテ・ロッソ)巡り
Linea La Spezia - 5 Terre
1日券を購入すると各町で乗り降り自由。
出発時刻:9:15 - 10:00 - 11:15
1日券料金:平日21ユーロ 土日・祭日および8月23ユーロ

*ポルトヴェネレー発 チンクエ・テッレ
(リオ・マッジョーレ、マナローナ、ヴェルナッツァ、モンテ・ロッソ)巡り
Linea Portoverene − 5 Terre
1日券を購入すると各町で乗り降り自由。
出発時刻:9:00, 10:00, 11:00, 12:00
1日券料金:平日20ユーロ 土日・祭日および8月22ユーロ

(その他、様々な航路があるので詳細は http://www.navigazionegolfodeipoeti.it/で)

■参考サイト ポルト・ヴェーネレ市の公式サイト
www.comune.portovenere.sp.it
ポルト・ヴェーネレ州立自然公園サイト
www.parconaturaleportovenere.it
チンクエ・テッレ自然公園サイト
www.parconazionale5terre.it
リグーリア州公式サイト
www.regione.liguria.it
ラ・スペツィア県サイト
www.provincia.sp.it
http://www.japanitalytravel.com
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