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イタリア世界遺産の旅
15 gennaio 2008
ユネスコ世界遺産について


牧野宣彦

今回から、イタリア全土にあるユネスコ世界遺産を少しづつご紹介していきます。まず初めに、世界遺産とは何か、またその登録基準について説明しておきましょう。一通り頭に入れて、この「イタリア世界遺産の旅」を読んでいただければと思います。

●世界遺産について
我々が通常「世界遺産」と呼ぶのは、1972年にユネスコ総会で採択された国際条約のことで、正式名称は「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」である。
人類にとって、後世に伝える価値があると認定された場所を指し、文化遺産、自然遺産、文化・自然両方の価値があると認定された複合遺産とに分類されている。その中には自然災害、環境破壊によって危機に晒されている遺産、人間の歴史上、これからあってはならない大量虐殺が行われた悲惨な場所、負の遺産と呼ばれる場所なども含まれる。

2006年8月現在、世界には文化遺産644、自然遺産162、複合遺産24があり、トータルで830箇所、138カ国に分布する。ちなみに、世界遺産条約を締結した国は180カ国以上(2006年8月現在)。世界遺産を一番多く保有する国はイタリアで、41箇所を数える。次に多いのがスペイン39箇所、ドイツ32箇所、フランス30箇所と続く。

●登録基準
ユネスコ世界遺産に登録されるためには、ユネスコの定めた登録基準に合致しているかどうかが審査される。文化遺産は6、自然遺産は4つの登録条件の少なくとも一つを満たしている事が必須である。以下がユネスコの定める世界遺産の定義である。

文化遺産の定義
(@)人類の創造的資質を表現している傑作。(シエナの歴史的地域など)

(A)ある期間を通じて、またある世界の文化圏で、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観の発展に関し、人類の重要な価値の交流を示すもの。(美術的に優れた絵画、ミケランジェロがシスティナ礼拝堂に描いた「最後の審判」など)

(B)現存しているものやまたは消滅した文化的伝統、文明に関して少なくとも特別な証拠を持っている独特なもの。(ポンペイの遺跡など)

(C)人類の歴史上重要な時代を例証する、ある様式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観などの顕著な例。(シチリア西部のヴァル・ディ・ノートや他の町に見られるバロック様式の建築など)

(D)特に、回復困難な変化の影響下で、損傷されやす状況下にある場合における、ある文化、または複数の文化を代表する伝統的集落、または土地利用の顕著なもの。(アルベロベッロのトゥルッリ)

(E)顕著な普遍的な意義のある出来事、現存の伝統、思想、信仰や芸術的、文学的作品と、直接に明白に関連する重要なもの。(フィレンツェの歴史的地域)

自然遺産の定義
(T)すぐれた自然美、自然現象が見られる地域で審美的に重要なもの。(スイスアルプスの景観が美しいユングフラウなど)

(U)地球の歴史の各主要な段階を現している重要なもので、その中には生活の記録、土地形成の発展過程を示しているもの、あるいは地質学的、地文学的に重要なものを含む。(ノルウェー西岸に分布するガイランゲルフィヨルドとオイフィヨルドは無数の河と滝、氷河など点在し、地球の変化をあらわす20億年の歴史が見られる)

(V)生態系や動植物の進化の過程を示す重要なもので、陸上、淡水、海岸、海などの進化と発展において、進行している重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本となるもの。(ダーウィンが進化論を発表する動機になったガラパゴス島には、他では見られない動物が現在生息している)

(W)絶滅の恐れのある野生の動物、植物種などの生息地で、科学的、保護的観点から見て重要で普遍的な価値を含んでいるもの。(南米ブラジルとアルゼンチンの国境に位置するイグアス国立公園では、木材の伐採などの影響で多くの貴重な動物、植物が絶滅の危機に瀕している)

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