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短歌で綴るイタリアの旅 
15 Luglio 2018
Italia, Viaggio scritto in Tanka :da Trieste a Venezia

トリエステからヴェネチアへ  
第4回  ヴェネツイア その1           

         

岩間 正子


岩間 正子さんの「短歌で綴るイタリアの旅」、今回はトリエステからヴェネチアへの旅のお便りが届きました。 2017年10月26日から11月3日まで、トリエステ・ウディネ・トレヴィゾを経て、ヴィツエンツア、モンタニャーナを訪れ 最後はヴェネチア滞在を楽しむ旅です。      

写真トップ:サンマルコからヴァポレットでサントマへ

<10月30日 ヴィチェンツァ → モンタニャーナ → ヴェネチア泊>
・夕暮れの ヴェネチアに着き 4度目の ボートで本島 対岸の島へ 
・ジュディッカの 島にあるホテル 部屋からは リド島が見え ここに3泊
・ホテル内 ショッピング街に みごとなり ヴェネチアングラス 青に魅せられ     

写真下左:ジュデッカのホテルの部屋の窓から    写真上右:ヴェネチアングラス

・フェニーチェの 劇場前の レストラン 前菜プリモ メインも海鮮 

写真上:フェニーチェ劇場前のレストランの前菜とプリモ、メイン 

<10月31日 ヴェネチア島内散策>
サンジョルジョ・マッジョーレ教会
・チプリアーニ ジュディッカ島の ホテルから ヴァポレット乗り サンジョルジョへ  
・海の上 浮いてるごとく マッジョーレ教会 パラーディオ設計 ファサード整然
・祭壇に ティントレットの 最後の晩餐 奥へと延びて そこにキリスト
・動きあり 弟子のざわめき いかばかり 周囲のひとびと 何事なのかと    

写真上左:サンジョルジョ・マッジョーレ教会   写真上右:ティントレット「最後の晩餐」  

・エレベーター あっという間に 鐘楼の 頂上に着き 四方を俯瞰
・隣の島 ジュディッカのホテル サルーテ教会 サンマルコに デゥカーレ宮殿  

 写真上:サンジョルジョ・マッジョーレ教会鐘楼からの眺め  

レデントーレ教会
・ジュディッカの レデントーレ 教会も パッラーデイオ設計 左右対称
・ペスト禍の 終焉感謝し 献堂され 今も毎年 レデントーレ祭
・内部には キリストの洗礼 ヴェロネーゼの バッサーノによる キリストの誕生

写真上左:レデントーレ教会  写真上右:バッサーノによる 「キリストの誕生」

サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラリ教会
・サンマルコ ヴァポレット乗り換え アカデミア 橋をくぐりて サントマ目指す

写真上:アカデミア橋越える

・目的の フラーリ教会 ティツアーノの 聖母被昇天 奥の祭壇
・三角形 構図はっきり その中心 マリアの赤い 衣裳が目に染む

写真上左:フラーリ教会   写真上右:ティツアーノの「聖母被昇天」    

・祭壇は 階段昇って さらに上 まさにこの場に 描いたご昇天 
・この教会 他にも多くの 画家の絵が でもこれだけで もういっぱい
・突然に アカペラ聖歌 響き始め どこかのグループ みごとなハーモニー

アカデミア周辺の店や広場
・サンロッコ 大信徒会 大会堂 ティントレットの 絵で埋め尽くされ
・ここからは アカデミア矢印 捜しつ歩く 仮面の店を 楽しみながら

写真上左:サンロッコ大信徒会  写真上右:サンロッコの受胎告知 

・いつの間に 水上マーケット ある所 庶民広場や ゲンコツ橋へ
・木造の アカデミア橋 ここからは やはり一枚 大運河を
・須賀さんが 好んでいたらし 岸辺のカフェ 寄ってみたくも 通過してしまい

写真上左:アカデミア橋から大運河   写真上右: アカデミア橋下のカフェ

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
・サルーテの ドームを目指し 歩き続け 迷うはずなく それでもやっと
・階段に 囲まれている ゴシックの ペスト撲滅 祈願の為の

写真上左:サルーテ教会   写真上右: 同教会内部

・八角形 正十字形の 内部には 6つの小さな 祭壇をもつ
・ここから先 祈る人だけ メッセージ めげずに入り 暫しの時を 
・ティツアーノの 天井画がある 聖具室 今日はなぜか 閉じてて残念
・木の杭は いったい今は どうなって 支えているのか このヴェネチアを 

サンマルコ寺院へ
・サルーテから ヴァポレットですぐ サンマルコへ 列に並んで サンマルコ寺院
・モザイクの 黄金やはり すごすぎる ヴェネチアの宝 聖マルコ祀る 
・夕暮れに 黄金ファサード 輝きて モザイ画面が くっきり浮かぶ
・サンマルコ 埋め尽くす人 世界中の 稀有な都の ライオンが見下ろし
・満喫の 一日を終え ホテルへと サルーテ教会に 陽が沈み 

写真上左:サンマルコ寺院   写真上右:夕陽のサルーテ教会

ヴェネチア
●1000年続いた海の上の都

7世紀から1000年も続いた小さい海洋都市国家でした。ローマ教皇庁、神聖ローマ帝国、オスマン帝国という大国に挟まれ、政治形態、外交戦術で海の上の都を守り抜いてきました。(塩野七生「海の都の物語」)

写真上左:ゲンコツ橋     写真上右:仮面の店

なによりヴェネチアをひっくり返すと森になる、といわれるほどの木材を砂と石で固めた杭を潟に埋め尽して造り上げた海の上の街。朝サンマルコの前に水がちょっと出ていましたがアクア・アルタ(高潮)はヴェネチアの大問題、温暖化は大敵。かつてのヴェネチア人は木材で敵から護りましたが現代のヴェネチア人はこの「沈んでしまうかもしれない」という大敵からどう護ろうか、必死で知恵を働かせているそうです。

写真上左:水上マーケット    写真上右:庶民広場

海と結婚した国とも言われていますが、相手は海だからこそ神に委ねるしかない事も多かったのでしょう。マリア様を国の守護聖人として、いくつの教会があるのかわかりません。船と徒歩でしか移動できない本当に稀有な街です。

●訪れた七つの教会
4度目のヴェネチア、今回は教会巡りをしようとヴァポレットを乗り継ぎ7か所訪れる事が出来ました。
訪問順
1 サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会  
2 レデントーレ教会
3 サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラリ教会
4 サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会  
5 サン・マルコ寺院
6 サン・サルヴァドーレ教会
7 サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂  

写真上左:杭       写真上右:矢印看板

●サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラリ教会
サンマルコ広場からヴェネチアの公共交通機関、ヴァポレットに乗り大運河を昇りました。左手にドームの美しいサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が水に浮いています。ここはペスト撲滅を祈願して建てられサルーテ=健康という名がつけられました。更に、木組みが見事な1933年のアカデミア橋をくぐりサン・トマで下船。人々の後をついて行くとフラーリ教会鐘楼の横に出ました。すぐ前の運河を超えて正面から写真に収めることができました。質素なゴシック様式ファサードです。この質素さはもともとフランチェスコ会の教会だからでしょうか?

入場料5ユーロ、サンマルコにはあれほど溢れていた人々もここにはまばら。ラテン十字の中央を進んでいきました。3段あがるとそこに信徒席があります。左側に高校生らしきグループ、ずっと講義を聞いています。イタリア語なので聴き耳をたてますが、難・・・   右側前方に座り見上げました。祭壇はここから更に4段上。そしてその奥、祭壇後陣ステンドグラスの光射すところに目指す絵は掲げられておりました。

「聖母被昇天」690cm×390cm、1518年、ティツアーノ作です。驚く人間界、中央の青いマントを翻し赤い衣裳で上昇していく聖母、そして天の国で待つ神。人間界2人の弟子と聖母の赤、そして神の赤が三角形をなしていて、まさにご昇天の躍動感。この赤が目に焼き付き一杯になります。
ティツアーノはヴェネチア派絵画の第一任者、受胎告知やパウルス3世など多くを描いていますが、いずれも活き活きとしていて心に残ります。講義を聞く高校生の中に入りた かったけれど、立ち上がると美しいアカペラの聖歌が聞こえてきました。ドイツ人らしきグループが隅で歌い出したのです。この場に相応しい素晴らしいハーモニーに聞き入りました。 去り難かったものの、船で見た、あのサルーテ教会まで歩こうとこの教会を後にしました。

筆者プロフィール
岩間 正子(いわま まさこ)
鎌倉市在住。初イタリアは1995年。様々な国を旅した後、今はイタリアばかりで15回程。歴史、食文化、ユニークな街並み、どれをとっても興味は尽きない国。イタリア語も独学から始めて10年、熟年クラスで楽しんでいたが今は再び独学の趣味。短歌形式の旅日記も写真とあわせるなど楽しみの一つ。

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