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私の住む町Travel案内  タオルミーナ Taormina
15 Febraio 2013

■足を延ばすと/近郊編(3)  
樹齢2000-4000年を誇る
「百頭の馬の栗の木」 


サンタルフィオ 
Sant’Alfio


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案内人 広瀬郁子



タオルミーナから車で約45分、エトナ山の東山麓標高約530mにある村サンタルフィオ。人口約1600人の小さな村である。エトナのワインの葡萄の栽培や、オリーブ、リンゴ、ヘーゼルナッツ等の栽培が盛んな田舎町だ。この町には、知る人ぞ知る観光名所がある。観光名所といっても、遺跡や歴史的建造物や自然の絶景ではなく、ここの観光名所は樹齢2000-4000年を誇る、イタリアいやもしかすると、ヨーロッパで最も大きく古いと言われる栗の木だ。「百頭の馬の栗の木」「Castagno dei Cento Cavalli」という名で、昔から地元の人に親しまれている。

なぜ「百頭の馬の栗の木」というかというと、14―15世紀頃、あるアラゴンの女王がスペインからシチリアを経由してナポリに向かった。カターニアまで来た時、せっかくなのでエトナ山を訪れることにし、100人の騎士に付き添われてエトナ山に登った。すると、突然途中から雷が鳴り始め、大雨が降りだした。女王と騎士達は、運よく大きな栗の木を見つけ、その木の下で雨宿し、大雨をやり過ごすことが出来た。つまり、100人の騎士が乗った100頭の馬が全部隠れることが出来るほど巨大な木だったことから、その名がついたのだ。

伝説が生まれた頃は、1本の太い幹から枝が茂っていたらしいが、現在は根は一つでも、地表には3つの株に分かれて出てきているため、3本の木のように見える。しかし、たとえ3つの株に分かれていても、その幹は驚くほど太い。中には枯れている幹もあるのだが、2000年以上生きていても、樹勢が強いため、古株から新しい幹が次から次へ伸びて来る。自然の神秘だ。やはり、エトナ山ならではの独特の気候と土壌のせいだろう。「百頭の馬の栗の木」の近くには、もう1本「サンタ・アガタの栗の木」と呼ばれる樹齢800年を超える素晴らしい栗の木があり、こちらは株が分かれていず、巨大な1本の木の形を保っている。

なおこぼれ話だが、私はこの「百頭の馬の栗の木」の栗を食べたことがある。ちょうど栗の収穫シーズンに行った時、近くにいた人が拾ってくれたので、家に持ち帰ってフライパンで焼き栗にした。栗の実は小さいが、意外に甘かったのに驚いた記憶がある。何千もの間に品種改良がおこなわれたのかと疑問になったが、昨年日本の栗の生産者の方を、この栗の木にご案内したときに聞いてみたら、昔から栗は甘かったようだ。


足を延ばすと・データ

■タオルミーナからサンタルフィオへのアクセス
タオルミーナからタクシーで約45分 片道約60―65ユーロ
注:タオルミーナからサンタルフィオまでは車かタクシーの他は公共交通機関は存在しない。 ただ、カターニアからは本数は少ないがサンタルフィオの町中心部まではバスがある。(同町から栗の木の場所まではバスはない)
バス会社名: AST
所要時間: 約1時間45分
平日2〜3本   日曜祝日なし

■百頭の馬の栗の木 Castagno dei Cento Cavalli
サンタルフィオの町の中心から北西方面に約2キロ離れたところにある。 見学料不要


※タオルミーナへのアクセスなど一般情報は、おすすめ一日観光コース(1)のデータ部分をご参照ください。
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