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イタリア主要都市 観光・情報ガイド
私の住む町Travel案内  トリノ Torino
16 aprile 2007

■おすすめ一日観光コース






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案内人 宮本さやか



トリノの旧市街散策は、まずはコンソラータ聖所記念堂Santuario della Consolata前の広場Piazza della Consolataからスタートするのがおすすめ。
コンソラータ聖所記念堂は、かつてあったサンタンドレア教会を改修するという形で1678年に建てられた教会。バロック建築家、グァリーノ・グァリーニの典型的な手法である楕円形の天井や、後の1729年に加えられたフィリッポ・ユヴァーラによる典型的バロック建築が楽しめる。ファサードの右側には11世紀に作られたロマネスク様式の鐘楼が建っているが、塔の下半分はロマネスク様式、上半分はルネッサンス様式という、古いものを再利用して建て直されたのがはっきりとわかっておもしろい。

ローマ遺跡が残されている教会裏手から、かつての古代ローマ都市の境界線だったエマヌエル・フィリベルト広場を通って、レプブリカ広場Piazza della Repubblicaへ。通称ポルタ・パラッツォPorta palazzoと呼ばれる、ヨーロッパ最大の青空市場がそこに広がる。野菜、果物などの生鮮食品から衣料品、日用雑貨までを扱う685の屋台が51,300平米の広場でひしめき合っている上に、それを取り囲むようにある肉と魚専門の建物からも、イタリア各地方言の売り声が飛び交って賑やかなことこの上ない。
FIATがイタリアの経済成長を引っ張っていた時代に、イタリア全国から出稼ぎ労働者がトリノに集まり、定住した。そのおかげで、トリノには初代首都、サヴォイア家のお膝元、という気位の高い部分と、南イタリアの陽気さやイタリア臭さの入り交じった、不思議な部分がある。その代表がこのゾーンなのだ。

さて、ここまでがトリノ観光の名脇役としたら、ここからは主役級の登場である。まずはカステッロ広場Piazza Castello。トリノの中心的広場であり、王宮Palazzo Realeマダマ宮殿Palazzo Madamaが威風堂々の姿を見せている。
王宮は外観はシンプルだが、内部には900年間トリノを統治し続け、イタリア統一を果たしたサボイア家の権力を示す豪華な調度品や装飾がみられる。一方マダマ宮殿は、二人の女性摂政が暮らしたことからこの名がある。紀元前1世紀に作られたデクマーナ門Porta Decumanaから始まり、時代ごとに城塞、ファサードなどが加えられて城となっていった。18年もの修復閉館を経て、2006年から再び入場可能になった内部は、アンティークアート市立博物館Museo Civico D'Arte Anticaとなっている。。ゴシック、ルネサンス両様式の豪華な広間やその装飾、アントネッロ・ダ・メッシーナの「男」などの絵画類、貴重な装飾品、美術品などがあって必見。

カステッロ広場のすぐ南側にあるカリニャーノ広場Piazza Carignanoは、こぢんまりと落ち着いた雰囲気の広場。1861年にイタリアを統一し、イタリア王となったヴィットーリオ・エマヌエレ二世が生まれ、その後統一の調印式が行われたり、統一後は国会が開かれていたカリニャーノ宮殿Palazzo Carignanoがある。この建物は、カリニャーノ広場側はバロック様式、反対側のファサードは新古典主義と、全く違う二つの顔を持っている。
そしてカリニャーノ広場の宮殿正面には、イタリア統一の立役者の一人で、初代イタリア首相となったカブール氏が入り浸ってバローロを飲みまくっていた(?)という伝統あるリストランテデル・カンビオDel Cambio」。そしてサヴォイア家御用達であったというジェラテリア「ペピーノPepino」がある。ここらでランチを兼ねた休憩はいかが?

トリノはピッコラ・パリージ(プチ・パリ)とも形容されるほどエレガントで美しい街並みが自慢だが、セーヌ川ならぬポー川へ通じるポー通りVia Poに入る。トリノには全長18キロにも及ぶアーケードがあってヨーロッパ記録だそうだが、カステッロ広場からヴィットーリオ・ヴェネト広場までのポー通り沿いにあるアーケードは、サヴォイア家の王と妃たちが雨に濡れずに散歩ができるようにと作られたものだという。
このポー通りの途中を左手に折れると、突如現れる巨大な塔がモーレ・アントネリアーナMole Antonellianaだ。1863年にユダヤ教会として建築が始められたもの。ヨーロッパ一の高さを誇る167,5mは、まさにトリノのシンボルで、現在内部は、無声映画発祥の地トリノにちなんだ映画博物館Museo nazionale del cinemaとなっている。

そしてポー通りの終点がヴィットーリオ・ヴェネト広場Piazza Vittorio Venetoだ。広場のぐるりにはオシャレなショップやカフェが立ち並び、ポー川にかかるヴィットーリオ・エマヌエレ一世橋Ponte Vittorio EmanueleT、川向こうにライトアップされるグラン・マードレ・ディ・ディオ教会Gran Madre di Dio、そしてその背後にそびえるトリノの丘が美しい夕景を織りなしている。ここがトリノで一番美しい、と私が思う場所である。

写真トップ:カステッロ広場の中央に堂々と建つマダマ宮殿。市民の憩いの場でもある。
上左:「イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエレここに生まれる」とラテン語で記されているカリニャーノ宮殿。
右:ナポレオンの命により作られたため通称ナポレオン橋と呼ばれるヴィットーリオ・エマヌエレ一世橋と
グラン・マードレ・ディ・ディオ教会が織りなす夕景。


案内人プロフィール
宮本さやか(みやもと さやか)

日本でフードライター&フードスタイリストをしていたが、トリノへ料理留学、そのままイタリアに居続け今年で16年。のんびりとイタリア食を満喫しつつ、日本の雑誌等に執筆を続けている。ライター業の傍ら、コーディネイト、食企業へのコンサルティング、そして日本料理のケータリング、料理教室なども行う。著書に『北イタリアでおいしいものを食べる、買う』『ピエモンテのしあわせごはん』など。自ブログ『ピエモンテのしあわせマダミン』http://madamin.cocolog-nifty.com/blog/でもイタリア情報を発信中。



トリノ・データ
 

■アクセス
<電車>
ミラノ中央駅からトリノ行き、またはトリノ経由リヨン行きなどの国際列車に乗り、トリノの中央駅であるポルタ・ヌォーヴァ駅Stazione Torino Porta Nuovaまたは一つミラノ寄りのポルタ・スーザ駅Stazione Torino Porta Susaにて下車すると、旧市街観光には便利。

ユーロスター(ES)、最近作られた超高速列車(AV)などを利用すればミラノからポルタ・ヌォーヴァ駅まで1時間20分、インターシティ(IC)や普通列車(IR)でも1時間45分から55分で到着。時刻表などの問い合わせはhttp://www.trenitalia.com/it/nazionali.shtml(英語あり)

<空港>
日本からサンドロ・ペルティーニ・トリノ・カゼッレ国際空港L'aeroporto internazionale Sandro Pertini di Torino Caselleに到着するには、イタリア国内ならローマから、またはパリ、ロンドン、アムステルダムなどヨーロッパの主要国際空港からの乗り継ぎ便を利用する(ミラノートリノ間は150kmと近すぎるため便はない)。

空港から市内へは到着ロビーを出てすぐのところにあるバス停より「Sadem」という会社の青いバスを利用。トリノ市内行きで5ユーロ。チケットは到着ロビー内の自動販売機、または車内にて(車内の場合は0.5ユーロ増し)。ポルタ・スーザ駅、ポルタ・ヌォーヴァ駅の順に止まり、所要時間は約40分。 運行時刻は次の通り:6:00〜9:00は30分おき、9:00から17:15までは45分おき、17:15〜22;45は30分おき、22:45〜23:30は45分おき。 http://www.turin-airport.com

空港と国鉄ドーラ駅Stazione Dora(ポルタ・スーザ駅よりさらにミラノよりの手前駅)を結ぶ空港列車が30分に1本あり、所要時間も19分と一見便利なようだが、ドーラ駅から中心街までが不便なのであまりおすすめできない。

空港から市内までタクシーでは所要時間約30分、30ユーロ程度が目安。

■市内交通機関
<バス、トラム>
1回券0.9ユーロ(70分有効で、70分以内にもう一度刻印を押せば、最後の一乗りができる)、 12枚綴りのカルネは12.50ユーロ、1日券3ユーロ(24時間有効)、「ショッピング」券は1.80ユーロで9:00〜20:00までの4時間有効。市内各所の新聞・雑誌スタンドEdicola、タバコ屋Tabacchi、駅構内などにて購入。

<タクシー>
市内要所に設けられている「TAXI」と書かれた乗り場から。または無線タクシーRadio Taxi011-5730、プロントタクシーPront Taxi011-5737で呼ぶ。

■ツーリストインフォーメーション
トリノ・インフォメーション・ポイント Punti Informativi di Turismo Torino
Call Center: 011-535181 (月〜日 9:30-21:30)
Fax: 011-530070
E-mail: info@turismotorino.org

<アトリウムAtrium内>ソルフェリーノ広場Piazza Solferinoの中央にある"ジャンドゥイオット"の形をしたガラス張りの建物内
Tel: 011-535181 月曜〜日曜: 10:00-19:00

<国鉄ポルタ・ヌォーヴァ駅内> Stazione Porta Nuova  Tel: 011-531327

<トリノ・カゼッレ空港内> Aeroporto Torino Caselle Tel: 011-5678124

ツーリストオフィスでは「La torino+Piemonte Card」を発行中。これを買うと
 ・トリノ市内およびピエモンテ州内の150以上の美術館、博物館、城、遺跡などの入場無料
 ・一般交通機関無料
 ・トリノ市内観光バス無料
 ・レンタカーの割引
などの特典があってお得。2日有効券18ユーロ、3日券20ユーロ他。

■その他  ( 開館時間などは季節によって変更となる場合があります。 ) 
コンソラータ聖所記念堂 Santuario della Consolata
Piazza della Consolata
Tel: 011-4363235
見学時間: 6:00〜19:30まで

青空市場 ポルタ・パラッツォPorta palazzo
Piazza della Repubblica
月曜〜金曜は8時頃から1時頃まで、土曜は夕方まで

王宮 Palazzo Reale
Piazzetta Reale, piazza Castello
Tel: 011-4361455
開館時間: 火曜〜日曜 8:30-19:30 、月曜閉館

マダマ宮殿 Palazzo Madama
Piazza Castello
Tel: 011-4433501
美術館開館時間 火曜〜金曜、日曜 9:00-18:00、土曜 9:00-20:00(閉館1時間前までに入場のこと)。月曜閉館
入館料: 7.50ユーロ(毎月第一火曜日は入場無料)

カリニャーノ宮殿 Palazzo Carignano
Via Accademia delle Scienze 5
Tel: 011-5621147 / 5623719
開館時間: 火曜〜土曜 9:00-19:00、 日曜 9:00-13:00。 月曜閉館
入館料: 5ユーロ
http://www.regione.piemonte.it/cultura/

リストランテ・デル・カンビオ Ristorante Del Cambio
Piazza Carignano 2
Tel: 011-546690、Fax: 011-535282
日曜定休
http://www.cambio.thi.it

ジェラテリア・ペピーノ Gelateria Pepino
Piazza Carignano 8
Tel: 011-542009
月曜定休
http://www.gelatipepino.it

モーレ・アントネリアーナ Mole Antonelliana
Via Montebello 20
Tel: 011-8125658
開館時間: 火曜〜金曜 9:00-20:00、土曜 9:00-23:00、日曜 9:00-20:00。月曜休み

映画博物館 Museo nazionalle del cinema
住所、開館時間等は上記モーレ・アントネッリアーナと同じ。
Tel: 011-8138511
入館料: 5.20ユーロ
http://www.museocinema.it

グラン・マードレ・ディ・ディオ教会 Gran Madre di Dio
Piazza Gran Madre 4
Tel: 011-8193572
見学時間: 平日 7:30-12:00/16:30-19:00、 日曜・祝日 7:30-13:00/15:30-19:00/20:30-22:00

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