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海と風の町 トリエステに生きる
15 gennaio 2019

第3回 
トリエステの四季  



 
原田光嗣



●いつ訪れるべき?
トリエステの位置を地図で見てみるとイタリアの北東の端っこ、アルプス山脈もほど近く、「北国」というイメージが湧いてきませんか? そんなトリエステの四季はどうなっているのか、季節ごとのイベントや名物と合わせてご紹介します。

トップ写真:@トリエステならではのレシピ、冬の味覚、豚肉の各部位の煮込み「カルダイア」 

●なにはなくとも、夏!
6月の半ばから9月の半ばまで、海辺の町トリエステは本領発揮の海水浴シーズンで、リゾートに訪れる人も多くなります。この季節は時折の夕立を除いて天気も良く、日本に比べると湿度も低く、爽やかな暑さです。街中からバスで行ける海水浴場「バルコラBarcola)」では、若者からお年寄りまでがのんびりと日光浴や海水浴を楽しんでいますし、より美しい海をお求めの方は、トリエステを拠点にスロベニアやクロアチアのビーチまで足を伸ばしてもよいでしょう。

写真上左:A海水浴場「バルコラ」  写真上右:B野外コンサート会場の一例

7月と8月のバカンスシーズンには中心街で多くの野外コンサートが催され、目移りしてしまいます。この時期はヴェネツィアの伝統を受け継いだ魚料理やキリっと冷やした白ワインを、海に沈む夕日を眺めながら野外テーブルで楽しみましょう!

写真上左:C新鮮な魚介類には事欠きません  写真上右:D海を見下ろして、乾杯!

●盛りだくさんの、秋!
10月の第2日曜日に、トリエステ最大のお祭り「バルコラーナBarcolana」が行われます。これはギネス認定もされた2500艘ものヨットが参加する世界最大のヨットレースで、10月に入ったころから関連イベントや屋台で盛り上がります。本戦でヨットがトリエステ湾を埋め尽くすシーンは絶景です!

写真上左:E世界最大規模のヨットの祭典「バルコラーナ」  写真上右:F期間中、街中には人が溢れます

他にも劇場ではオペラシーズンが始まり、様々なイベントや会合が美術館や博物館にて催され、文化の香り高まる秋となります。自然を愛する方にも秋はおススメでして、トリエステを取り囲むカルスト台地では、石灰岩の白と鮮やかな紅葉のコントラストがとても綺麗です。ただし、10月後半から11月にかけて年間を通して最も降雨量が多くなりますので、天気予報にはご注意を。

写真下:Gカルスト台地の紅葉は格別     

●通好みの、冬!
北国のイメージがあるトリエステですが、冬を通して平均最低気温が4度と、そこまで冷え込むわけではありません。ただしそれは名物の北風「ボーラ Bora」が吹かない場合。時には秒速45メートル(非常に強い台風並み)にもなるこの北風が吹き付けると、体感気温はグッと下がります。しかし「トリエステと言えばボーラ」と言われるほどの名物ですので、これを体験せずにトリエステは語れません!

写真上左:H北風「ボーラ」のシンボル、若い女性として描かれている     写真上右:I冬季はクリスマスマーケットをメインに、様々な屋台が立つ

この土地ならではのレシピである豚肉の煮込み料理「カルダイアCaldaia)」(トップ写真)や豆と酢漬けキャベツのスープ「ヨータJota」も冬が旬です。

写真下:Jトリエステの名物スープ「ヨータ」  

クリスマスや大晦日に加え、12月初頭には聖ニコロを祝い、2〜3月のカーニバルも盛大に盛り上がるなど、イベントにも事欠きません。トリエステ市街に雪が降ることは非常に稀ですが、万が一ボーラと雪が組み合わさると道は凍り付き、外出は危険です。そんな時は観光名所でもあるオーストリア風の伝統あるカフェで、のんびり過ごすのも楽しいものです。

●ちょっと一休みの、春
トリエステの春はまさに三寒四温という言葉がピッタリで、気温の変動が激しいことが多いです。実は春にはこれ!という名物やイベントが思い浮かばず、冬と夏の間の一休み、という扱いになっているのでしょうか。もちろん定番の観光名所を訪れるには何の問題もありませんし、大きなイベントが無いのでホテルなども取りやすいかもしれません。

写真上左:Kカルスト台地には小さな花が咲き乱れ、ピクニック
写真上右:L「オスミッツァ」では、農家の自家製ワインとサラミ・チーズを楽しめます

そうそう、春といえばパスクア(イースター、復活祭)ですが、その翌日の月曜日にはみんなでピクニックに出かけるという習慣があります。そのお客を狙って、郊外にトリエステ名物の期間限定の居酒屋「オスミッツァOsmizza」がオープンし始めるのもこの季節です。これは農家が自家製ワインやサラミ類を供する一種のアグリツーリズムで、オーストリア時代の免税制度に端を発するトリエステ名物の一つです。

四季を通じて違った顔を見せるトリエステ。ご都合やご興味に合わせて、ぜひ訪れてみてください!

写真上:M海に沈む夕日と豪華客船



海と風の町 トリエステに生きる案内人プロフィール
原田光嗣 (Harada Mitsugu)

イタリア、トリエステ在住。コントラバス奏者、通訳・翻訳家、日本語教師。2006年に渡伊、イタリアをはじめアムステルダム、サンクトペテルブルク、ウィーンなどヨーロッパの主要都市にて演奏、CD録音にも多数参加。CILS Quattro(C2)取得。スタジオ・ジブリの映画や村上春樹に関する講演歴あり。趣味は読書。村上春樹、カルヴィーノ、ピランデルロ、いしいしんじあたりが好きです。ブログ「コントリ!」
ブログ「コントリ!」:contrinew.exblog.jp




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