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ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜
15 aprile 2010

第6回 グッビオ
中世の街が沸く!ろうそく競争は迫力満点 


粉川 妙

イタリアはお祭りのシーズンの到来です。イタリアの祭りは、地区ごとに競い合い勝敗を決めるものが多く、たとえばピサのレガッタ祭り、シエナのパリエ、サルデーニャはオリスターノのサルティッリャ祭りなどが有名ですね。変わったところでは、歌や演劇を披露し、審査の点数で勝敗を決めるアッシジのカレンディマッジョなどがあります。             

写真トップ@: グッビオの中心、グランデ広場のコンソリ宮前で繰り広げられる「ロウソク競争」
写真左A: ロウソク競争「黄」の聖ウバルドの御輿、右B: 「青」の聖ジョルジョの行進、右C: 「黒」の登場

今回取り上げるのは、中世の街並みを色濃く残すグッビオの「ロウソク競争Corsa dei Ceri」です。街の3チーム(*)がテーマカラーのユニフォームをまとい、ロウソク型の巨大御輿を担いで競技する様は迫力満点。まず競技の前のセレモニーはドゥオーモから。聖ウバルド(黄)、聖ジョルジョ(青)、聖アントニオ(黒)の順で、それぞれ聖人の人形を乗せた御輿を担いで、街を練り歩きます。体格のいい男たちが、雄叫びをあげながら御輿で登場する様は、体中の血が沸きあがるような興奮を覚えます。ルールはとってもユニーク。まず聖ウバルド御輿が出発し、それを他の2チームが追いかけます。山頂の聖ウバルド教会に聖ウバルドが到着してすぐ扉を閉め、後者を阻止します。もし後続の聖ジョルジョが教会に入ってしまったら聖ウバルドの負けとなります。その結果で今年のグッビオの動向を占うのだとか。

* もともとは中世の職業組合(Corporazione)に由来していたようで、聖ウバルド=靴職人と左官屋、聖ジョルジョ=商人と学生、聖アントニオ=農民というカテゴリーで別れていました。今ではその区別はなく、個人で参加チームが決められるそうですが、たいていはその家の伝統にのっとっているそう。

セレモニーは正午から始まり、その後町中を御輿が練り歩きます。競技は夕方の6時スタート夜中まで。当日は街のいたるところで、地元の婦人がデルタ焼きの壷で地ワインを振舞っているので、それを飲みウンブリアの名物パニーノ(パニーノ・コル・ポルケッタ)をほお張りながら、祭りを見物するのもいいですね。中世から毎年行われているロウソク競技は、地元っ子の心の拠り所でもあるのです。 祭りの様子の一部は私のブログにも掲載してあります。
http://butako170.exblog.jp/3175855/

写真左D: ドゥカーレ宮の美しい中柱で囲まれた中庭、右E: 古代ローマの劇場からの眺め

12〜13世紀の城壁で囲まれた街は中世の雰囲気を残しています。是非訪れたいのは美しい中柱で囲まれた中庭を持つドゥカーレ宮(ルネッサンス様式)や、現在、絵画博物館になっているコンソリ宮(ゴシック様式)です。急なドゥカーレ通は中世の面影が濃く、待ち歩きにうってつけ。街中に点在する陶器屋などを物色しながら、かわいい小物を見つけるのも一興。

街の顔であるドゥオーモ(13世紀)もお忘れなく。16世紀に加えられたゴシック様式のバラ窓と彫刻はオリジナルのままで、その美しさを今に伝えています。

ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜  著者プロフィール
粉川 妙 (Kokawa Tae)

中部イタリア、ウンブリア州スポレート市在住。ライター。
2005年スローフード協会の料理学校italcookのマスターコースを修了し、その後一年間のステージ(実地研修)を終え、イタリア地方料理を学んだ。地産地消、伝統料理の継承と革新、自給率など、関心テーマ。『ブタについての文化人類学的考察』を学士論文で書いて以来、ブタに関する食や文化をライフワークとする。最近はもっぱらAISのソムリエ資格を取るために奮闘中。
「スローフード」と「ウンブリア 美食の旅」情報満載のサイト 『ウンブリアの食卓から』 http://slowfood1.web.fc2.com/ 主宰。 日々の生活は『butakoの2年間の休暇』http://butako170.exblog.jp をどうぞ。
2008年8月に発売したフォトエッセイ『スロー風土の食卓から』(扶桑社)も、好評発売中。

* 著者からのメッセージ
ウンブリア地方の自由な旅の提案をはじめました。ウンブリアの田舎街の紹介や知られざるご当地グルメ情報、マンマから学ぶ伝統料理教室など掲載しています。詳しくは『ウンブリアの食卓から』http://slowfood1.web.fc2.com/をご覧下さい。


データ
Dati
Gubbio グッビオ Gubbio

■グッビオへのアクセス:電車の場合
<電車の場合>
国鉄でローマ→フォッサートFossato まで Regionale(ローカル列車)で2時間半〜3時間 (1日9便程度)
トレニタリアのサイト http://www.ferroviedellostato.it/

<バスの場合>
バスに乗り換えてフォッサート・ディ・ヴィーコ→グッビオ ATP社30分(30〜1時間半毎に1本)
バスの時刻表 http://217.141.151.2/orari/extraurbani/html/E052.htm (表の後半が駅→街の時刻表になっています) STAZ.F.DI VICO乗車 P.ZA 40MARTIRI GUBBIO下車

○バスでローマ→グッビオSULGA社 日曜以外(1日1便)時間帯注意
 http://www.sulga.it/autolinee/linee/orario.asp?ID=7
○バスでペルージャ→グッビオAPM社 1時間10分(日祝4便、平日6便)
 http://217.141.151.2/orari/extraurbani/html/E001.htm

■インフォメーション
グッビオ観光案内所
SERVIZIO TURISTICO ASSOCIATO - IAT GUBBIO
Via della Repubblica 15 - 06024 GUBBIO
Tel. 075-9220693 -075-9220790  Fax 075-9273409

時間帯
夏季(10月−3月) 月〜金8:30〜13:45 15:30〜18:30
土9:00〜13:00 15:00〜18:30 日祝9:30〜13:00 15:00〜18:30
冬季(4月〜9月) 月〜金 8:30〜13:45  15:00〜18:00 
土 9:00〜13:00 15:00〜18:30 日祝 9:30〜13:00  15:00〜18:30  休み12月25日

日本語の街のパンフレットもあるので是非立ち寄ってみてください!

■ロウソク競争Corsa dei Ceri
2010年5月15日(土):毎年5月15日 
サイト:http://www.ceri.it/

■旧市街にあるレストラン
味、雰囲気、価格とも大満足。素材にこだわる伝統料理の店
Locanda del Cantiniere
住所:via Dante, 30, Gubbio 06024, Italia
電話:075-9275999
定休日:火曜日
http://www.locandadelcantiniere.it/
(昼食)12:30-14:30、(夕食)20:00-22:30
予算:およそ30ユーロ(飲み物抜きで)

写真:@DE グッビオ市提供 @DAlberto Gori撮影 EGavirati撮影
ABC 筆者(粉川妙)撮影  

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