JAPANITALY Travel On-line

 
イタリア旅行情報サイトJAPAN-ITALY Travel On-line
ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜
15 ottobre 2010

第11回 ペルージャ
冬はチョコレート、夏はジャズ コスモポリタン


粉川 妙

ペルージャの歴史はとても古く、紀元前4世紀までさかのぼります。古代エトルリア人が形成した12都市の一つPersiaとは、まさしくペルージャのこと。外敵を防ぐため丘に都市を築いたエトルリア人ですが、その礎を現在も街の心臓部に抱きながら、ウンブリアの州都として国際色豊かに発展してきました。

写真トップ@: プリオリ宮
写真左A: 11月4日広場、右B: ペルージャの高台から見える景色 

ペルージャは、都市空間が他のウンブリアの小都市とは、ちょっと違ってユニークです。それは空間が横だけでなく縦にも広がりをみせていること。たとえば外国人大学の近くにあるアウグストゥスの門(エトルリア門)は圧倒されるほど大きいし、水道橋が何重にもアーチを描くアッピア通りは、迷路に迷い込んだよう。また眼下に広がるウンブラの丘と町並みが交差する風景が、ダイナミックな空間を作り出しています。なので、半日とはいわず数日滞在して、縦横無尽に街を歩きまわるのも面白いでしょう。

街一番の見所は、街の頂上部分(11月4日広場付近)のヴァンヌッチ広場に集中しています。国鉄のペルージャ駅からは、イタリア広場まで一気にバスで上るのがベスト。時間に余裕があれば、途中のパルティジャーニ広場で下車し、エスカレーター(Scala mobile)でイタリア広場を目指すのもいいですね。エスカレーターはパオリーナ城塞内を通っており、まるで中世にタイムスリップしたみたいです。

写真左C: サン・ドメニコ教会のステンドグラス、右D: お勧めは生クリームのブリオシュ

イタリア広場からはヴァンヌッチ通りを北へ、11月4日広場の噴水目指して歩きます。是非訪れたいのが、プリオーリ宮にある国立ウンブリア美術館。ウンブリア派を代表する画家ピエトロ・ヴァンヌッチことペルジーノやトスカーナのF.アンジェリコ、P.デッラ・フランチェスカの秀作を、たっぷり鑑賞することができます。また、美術館の隣にあるコッレージョ・デル・カンビオ(両替人組合の建物)も必見です。とりわけ『両替審議の広間』は、寄木細工とペルジーノのフレスコ画に埋め尽くされていて、豪華で美しい装飾を間近で見ることができます。そうそう、同じ広間にあるペルジーノの自画像にも注目ですよ。

プリオーリ宮の噴水に面した階段を上がれば『公証人の間』が見学できます。一方、噴水の奥側のドゥオーモも必見。聖堂の階段横のアーチが美しいロッジア(柱廊)はペルージャにおける最初のルネッサンス建築です。

写真左E: ファサードの美しいサン・ベルナルディーノ教会 、右F: 風情のある街並み

ヴァンヌッチ通りから程近い場所には、ラファエロのフレスコ画が残るサン・セヴェーロ(San Severo)教会やエトルリアの井戸(Pozzo Etrusco)などがあります。一方、街の南側には、ペルジーノファン必見のサン・ピエトロ(San Pietro)教会や最近ステンドグラスの修復を終えたばかりのサン・ドメニコ(San Domenico)教会があり、北側には、ペルージャ最古の教会サン・タンジェロ(Sant’Angelo)教会や初期ルネッサンスの美しいファサートが残るサン・ベルナルディーノ(San Bernardino)教会があり、どれも足を運ぶに値します。

さて、ペルージャといえば、バーチ(Baci)というチョコレートが有名ですね。バーチを世に出すペルジーナ社のお膝元だけあってか、チョコレート熱は相当なもの。
毎年10月末(今年は10月15−24日)には、『ユーロチョコレートEurochocolate』がヴァンヌッチ通り周辺にお目見えし、多くの人が詰め掛けます。ちょっと商業的ですが、チョコにまつわる様々な催しもあるので訪れるのも一興でしょう。一方、7月はウンブリアジャズで、街が盛り上がります。
古い町並みとグルメ、そして音楽・・・街巡りをしながら他の趣向も楽しめる、という欲張りな願いも、ペルージャなら叶いますね。

ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜  著者プロフィール
粉川 妙 (Kokawa Tae)

中部イタリア、ウンブリア州スポレート市在住。ライター。
2005年スローフード協会の料理学校italcookのマスターコースを修了し、その後一年間のステージ(実地研修)を終え、イタリア地方料理を学んだ。地産地消、伝統料理の継承と革新、自給率など、関心テーマ。『ブタについての文化人類学的考察』を学士論文で書いて以来、ブタに関する食や文化をライフワークとする。最近はもっぱらAISのソムリエ資格を取るために奮闘中。
「スローフード」と「ウンブリア 美食の旅」情報満載のサイト 『ウンブリアの食卓から』 http://slowfood1.web.fc2.com/ 主宰。 日々の生活は『butakoの2年間の休暇』http://butako170.exblog.jp をどうぞ。
2008年8月に発売したフォトエッセイ『スロー風土の食卓から』(扶桑社)も、好評発売中。

* 著者からのメッセージ
ウンブリア地方の自由な旅の提案をはじめました。ウンブリアの田舎街の紹介や知られざるご当地グルメ情報、マンマから学ぶ伝統料理教室など掲載しています。詳しくは『ウンブリアの食卓から』http://slowfood1.web.fc2.com/をご覧下さい。


データ
Dati
Trevi ペルージャ Perugia

■ペルージャへのアクセス 
国鉄http://trenitalia.it/時刻はこちらから
〇ローマ〜ペルージャ 2時間半〜3時間 直通あり
ローマからアンコナ(Ancona)方面の電車に乗って、フォリーニョ(Foligno)でペルージャ(Perugia)もしくはテロントラ(Telontola)、フィレンツェ(Firenze)行きに乗ります。

〇フィレンツェ〜ペルージャ 2〜3時間 直通あり
フィレンツェからペルージャ行きかフォリーニョ行きに乗ると乗り換えがありません。
〇ペルージャ駅から街の中心へはバスで
駅前から、6,7,8,9,11,15に乗るとピアッツァ・パルティジャーニ(Piazza Partigiani)に着くのでそこからエスカレーターでイタリア広場(Piazza Italia)へ
もしくは、6,7,9,15でイタリア広場へ

<イヴェント>
■ユーロチョコレートhttp://www.eurochocolate.com/it/perugia2010/home.html
■ウンブリアジャズ http://www.umbriajazz.com/mediacenter/FE/home.aspx

(夏はペルージャ、冬はオルヴィエートで開催です)

<お勧めレストラン>
■学生が集うディープな店…皆でにぎやかに食べたい
ダルミコッコ(Dal mi’ cocco)
住所:Corso Garibaldi 12(ペルージャ外国人大学から徒歩2分)
Tel:075.5732511
定休日:月曜日
予算:メニューはコースになっており1種類のみ(13ユーロ)
13:00-14:30 20:30-21:30(予約が望ましい)

■正当な伝統料理なら
リストランテ ヴェッキア・ペルージャ(Ristorante Vecchia Perusia)
住所:Via Ulisse Rocchi, 9 (ドゥオーモから外国人大学に行く途中のアウグストゥスの門に通じる小道)
tel:075-5725900 
定休日:火曜日 12:00-15:00、19:00-23:00 
予算:20ユーロ以下

■生クリーム専門店の美味なるホットチョコレート(バール)
アンティカ・ラッテリア(Antica latteria)
住所:Via Baglioni,5 Perugia(ヴァンヌッチ通りから徒歩3分)
Tel:075-5724124 
定休日:日曜日
営業時間:6:00-14:00、16:00-20:00
予算:1ユーロ〜

 

ウンブリアの風 〜12ヶ月の歳時記〜
小都市を訪ねる旅 アルキーヴィオへ このページのTOPへ HOME PAGEへ

http://www.japanitalytravel.com
©  JAPANITALY.COM srl - MILANO 2000 All rights reserved.